値上げのためのマーケティング戦略 の感想
参照データ
タイトル | 値上げのためのマーケティング戦略 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 菅野 誠二 |
販売元 | クロスメディア・パブリッシング(インプレス) |
JANコード | 9784844373353 |
カテゴリ | ジャンル別 » ビジネス・経済 » マーケティング・セールス » 一般 |
購入者の感想
現役のコンサルタントかつビジネス・ブレークスルー大学教授で、名古屋商科大学大学院でも教鞭を執られていらっしゃる先生の著書です。私もお教えいただいた立場なので、その点は割り引いてお読み下さい。私はBtoBの会社に務めていますが、それでも新しい発見が多数ありました。
本書は4つのPARTから構成されています。
PART1には、プライシングの大切さについて、自身のコンサルティング経験を元に、現在の日本企業における問題点についての考えが述べられています。生のコンサルタントの意見が熱く伝わってきます。
PART2は、時代とともに移り変わってきたマーケティングの定義に始まり、4P/4C、VEL、6C、ビジネスシステム分析、クロスSWOT分析などのフレームワークを駆使し、マーケティングの課題を見つける方法について述べられています。この章の6Cから始まるサムスンの分析は圧巻で、僅かな分量でこれだけの分析ができるということに驚きました。自社に当てはめようとするだけでもきっと参考になるでしょう。ただし、このPARTは専門性が高いと思います。これらのフレームワークは他にもたくさんありますし、使い方を誤ると間違った結論を導きかねないので、ビジネススクールなどで戦略について勉強したことがない方は注意が必要です。ビジネススクールの講義に出てみたり、知っている方に聞くなどの工夫をした上で課題を見つけるチャレンジをするのが良いと思います。
PART3には、ブランディングと顧客にとってのメリットの作り方、それに伴ったプライシングの仕方について書いてあります。ブランディングや心理効果というのは、それに特化された本を読んでもそういうものがあるんだな程度の認識で終わってしまいがちだと思うのですが、この本のようにストーリーに沿って書いてあると学習効果が高いと思います。また、マーケットイン・プロダクトアウトに付け加えられるもう一つの概念についての言及はこの本の最も面白い点の1つではないでしょうか。
本書は4つのPARTから構成されています。
PART1には、プライシングの大切さについて、自身のコンサルティング経験を元に、現在の日本企業における問題点についての考えが述べられています。生のコンサルタントの意見が熱く伝わってきます。
PART2は、時代とともに移り変わってきたマーケティングの定義に始まり、4P/4C、VEL、6C、ビジネスシステム分析、クロスSWOT分析などのフレームワークを駆使し、マーケティングの課題を見つける方法について述べられています。この章の6Cから始まるサムスンの分析は圧巻で、僅かな分量でこれだけの分析ができるということに驚きました。自社に当てはめようとするだけでもきっと参考になるでしょう。ただし、このPARTは専門性が高いと思います。これらのフレームワークは他にもたくさんありますし、使い方を誤ると間違った結論を導きかねないので、ビジネススクールなどで戦略について勉強したことがない方は注意が必要です。ビジネススクールの講義に出てみたり、知っている方に聞くなどの工夫をした上で課題を見つけるチャレンジをするのが良いと思います。
PART3には、ブランディングと顧客にとってのメリットの作り方、それに伴ったプライシングの仕方について書いてあります。ブランディングや心理効果というのは、それに特化された本を読んでもそういうものがあるんだな程度の認識で終わってしまいがちだと思うのですが、この本のようにストーリーに沿って書いてあると学習効果が高いと思います。また、マーケットイン・プロダクトアウトに付け加えられるもう一つの概念についての言及はこの本の最も面白い点の1つではないでしょうか。