なぜ、あなたの話はつまらないのか？ (あさ出版電子書籍) の感想

初対面の人にとっては、その人の話＝その人の性格全てである。
つまり話が無駄に長かったり、つまらなかったりすると、場合によってはそれだけで人としての評価がかなり落ちてしまう。
仮にビジネスの現場でそのような事態になったら……と思うと、かなり恐ろしい。

本書の著者はテレビの放送作家ということで、いわゆる「テレビ的」なテクニックが多いが、
なんだかんだ世の中の大半は（仮に『テレビは見ない』とか言う人でも）無意識のうちに「テレビ的」なコミュニケーションを取っているものだな、と逆に気づかされた。
とにかく身につけておいて損はないテクニックだと思う。

プロのテレビ放送作家が教えるすべらない話のテクニックです。

基本は、話のネタは聞いている人の共感できるものにすること。
だれもが知っていること、たくさんの人が経験しているネタを話して
共感を求めることがウケる第一歩とのことです。

この本で薦めているのはネタ帳を作るということです。
プロの芸人さんでさえネタ帳が必要なのだから、
素人の私たちはもっと必要だということです。
素人だからいらない、ではなく、素人だからこそ事前の準備が必要という説明は
なるほどと感じました。

スベラない人間になるのは簡単なことではないと感じましたが
私もネタのストックを始めようと思います。

この本を読んで私が参考になった部分を以下に引用してご紹介します。

・「〇〇の話なんですけど・・・」という「見出し」にしてから話し始めます

・適温下ネタ法・・・古代アテナイの喜劇作家アリストパネスの『蛙』の冒頭は、
奴隷が「荷物が重くてう〇こが漏れる、とか言っていいか？」と発言、それに対し、
主人公が「そういうのは飽きたからやめろ」と返して物語が始まります

・話題がなければ「質問」すればいい