パラドックス13 (講談社文庫) の感想

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参照データ

タイトルパラドックス13 (講談社文庫)
発売日2014-05-15
製作者東野 圭吾
販売元講談社
JANコード9784062778275
カテゴリ文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学 » は行の著者

購入者の感想

多くの人は人生に絶望したときに死ぬことを考える。でも死んだからといって楽になれる保証はどこにもない。ただ今いる世界から消えるだけ。その後のことは死んでみないことにはわからない。そういったメッセージがこめられた小説でした。それと同時に絶望の中でも希望をもって生きようとする人に勇気を与えてくれます。

東野作品は好きなのですが、傑作と凡作の差が大きいのは作品数が多いだけにしようがないのでしょうか。
こちらはどちらかと言えば凡作です。
自転車を漕いでいるはずなのに、「ブレーキを踏んだ」といった表現のミスなど編集のミスですが気になってしまいました。
ストーリーはどこかで見たことがあると感じるありふれたものでした。デ

SFを売りにしてはいますが、内容は他の方も仰ってるようにヒューマンドラマです。
過酷な状況下で登場人物達は何を考え行動するのか、何が善で何が悪なのか、
そういったことに論点が置かれています。

ただ登場人物は割と多く、それぞれの人物像を把握するのに少し時間がかかりました。
それから作中に出てくる"イヴ"発言。これは賛否両論だと思います。
自分は「そういう考え方もあるのかな」程度で流しましたが
これをどう捉えるかでこの作品に対する評価は大きく分かれるかと。

ど派手な展開を期待しすぎると物足りなく感じてしまうかもしれませんが、
最後まで一気に読みたくなる展開の作り方はやはり流石東野さん、といったところです。

特に内容に不満はありませんが、売り文句と内容に若干ズレがあること、
そしてこの方の作品にしてはラストが予測しやすかったという点で星4つです。

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講談社から発売された東野 圭吾のパラドックス13 (講談社文庫)(JAN:9784062778275)の感想と評価
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