Ashes and Snow Tokyo Exhibition Catalog (Ashes and Snow Books) の感想

素朴な木の革で作られたような紙と紐に木ビーズ留めの表紙。
表紙はネパールから手作りの紙だそうです。

写真はそれほど大きいサイズではありませんが
懐かしく古いアルバムをめくっていくような
不思議な気持ちにさせられます。
本当に手元に持っていて、生涯の宝物になります。
息をのむほどすばらしい写真集です。

グレゴリーコルベールの写真のすばらしさは
多くの人々が絶賛し、あちこちに書かれていますので
ここでは、このTokyo Exhibitionのカタログに関しての感想にします。

Exhibitionのカタログ(232ページ)はサンタモニカやニューヨークも売られていますが
Tokyoだけ、ページ数が多め(240ページ)です。
そのぶん、翻訳された解説ページが収録されています。
英語の解説ページもそのまま入っています。
つまり、翻訳された日本語ページが増加しているわけですが
解説は2枚だけなので、枚数から見ると、もしかしたら写真も2〜3枚多いかも？

本の仕様は世界共通です。
カタログのページは、イタリアのFontegraficaで印刷しています。
ページの紙も手漉きのBiblosペーパ−(パピルスと同様)のイタリア製です。
紐は自然の蜜蝋で堅牢にされています。
ハイビスカスの茶葉で染色。

今はどれもマーケットプレイスなど古書しかありませんし
古書としての価値はどうやらニューヨークにあるみたいですが
Tokyoは日本語ページも、同じ手漉きの紙ではいっているので
雰囲気を損なうことなく、むしろお得に感じました。

英語だけがいいというでなければTokyo版をおすすめします。
まだあちこちで日本での展覧会と同じ価格（1万円）で購入できるうちに