オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史 1: 2つの世界大戦と原爆投下 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) の感想
参照データ
タイトル | オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史 1: 2つの世界大戦と原爆投下 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | オリバー・ ストーン |
販売元 | 早川書房 |
JANコード | 9784150504397 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 社会・政治 » 外交・国際関係 |
購入者の感想
これはとても面白い本でした。オリバーストーン監督によるアメリカ史です。2つの世界大戦と原爆投下までが書かれています。自由、平等、民主主義など、アメリカが大切にしていたものが、次第に軽視されていく過程を書いています。特に、必要性の薄かった日本への原爆投下には、人種差別的な背景が色濃かったと書かれています。また、ルーズベルト大統領の死去に伴い、大統領になってしまったトルーマン大統領の大統領の資質を疑っているようです。また、アメリカの良心のようなウォレスが、次第に遠ざけられていったりした経過も描かれています。アメリカの理想が、資本家たちの思惑や、帝国主義的な考えによって、浸食されていく姿が悲しいです。現代のアメリカを考えると、納得の歴史です。