オウム法廷〈3〉治療省大臣林郁夫 (朝日文庫) の感想

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タイトルオウム法廷〈3〉治療省大臣林郁夫 (朝日文庫)
発売日販売日未定
製作者降幡 賢一
販売元朝日新聞社
JANコード9784022612434
カテゴリ » ジャンル別 » 人文・思想 » 宗教

購入者の感想

本書は,地下鉄サリン事件実行犯「林郁夫」の裁判の記録です.慶応卒の一流心臓外科医で「医学的に正しい処置をしても,亡くなってしまう患者がいる事の不条理」を悩み,妻子と共にオウム出家を決意.全財産8000万円をお布施とし寄付.95年3月地下鉄サリン事件では,千代田線でサリンを撒く.直接的には,営団線職員2人がサリン中毒で死亡.逮捕直後5月にオウムの間違いに気づき,自首.裁判では,麻原と直接対決,未だにマインドコントロールの解けない元同僚には優しく厳しい言葉を発し続け,終盤には「私は生きてちゃいけない」と発言.「改悛の情顕著」とされ,無期懲役を求刑される.判決も無期懲役.
林郁夫は,同情を割り引いても,大変真面目な人格者なのです.裁判では,自分のとった行動,それを行った時な内面すらも几帳面に説明する等,知性を感じる.麻原が言うのだから正しいはず,と自分に言い聞かせてしまった事を語った時は,ボロボロに取り乱し,法廷で30分泣き叫んだという.何故このような事が起きたのか.「彼が真面目すぎたから」という説明以外の説明を,一緒に考えてみませんか?私は本書をオススメ致します.

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オウム法廷〈3〉治療省大臣林郁夫 (朝日文庫)

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朝日新聞社から発売された降幡 賢一のオウム法廷〈3〉治療省大臣林郁夫 (朝日文庫)(JAN:9784022612434)の感想と評価
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