ボクガール 2 (ヤングジャンプコミックス) の感想

一巻の表紙から随分異なる印象を変えたカバーイラストですが、瑞希がより女性らしく変容していることを考えてこの表紙なのかもしれません。
内容は相変わらず（素晴らしい）であり、テンポが非常に良いため読ませます。ただ、それ以上にこのマンガに潜在している魅力というものが文章では説明しづらく、この理由というのが一体何なのか良くわかっていないのですが、ギャグの要素も非常に質が高く、恋愛というか性の描写もいいために本当に飽きさせません。タケルが理性をおさえきれなくなりつつあり、またミズキとしても男性を意識しはじめているので、この方向に進むとなんだかイケメンパラダイスのような（そういえば主人公の名前も同じですね）構成に進みそうですね。ただ、サイエンスフィクションのニュアンスも強いのでまた違う展開も期待できそうです。何はともあれ、ヤングジャンプの中にありながら異質な読後感を提供してくれるこのマンガ、そしてこの発巻速度には感謝です。この作品はヤンジャンの読者層の幅を広げ、また多いに彼らを狂わせる可能性のある悪魔的作品であり、また、おすすめしたいけれどおすすめできないような、そんなじれったい作品でもあります。