妻を帽子とまちがえた男 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) の感想
参照データ
タイトル | 妻を帽子とまちがえた男 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | オリヴァー サックス |
販売元 | 早川書房 |
JANコード | 9784150503536 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 文学・評論 » エッセー・随筆 |
購入者の感想
「知の逆転」の書籍の中でこちらが紹介されていたので、
エッジの効いたタイトルもあいまって購入に至りました。
人間とは何かを改めて考えさせられる内容で、
本を読み終わった後、久々の帰省で再開した認知症の祖母に
対して抱いた感情はこれまでの人生にはなかったものでした。
エッジの効いたタイトルもあいまって購入に至りました。
人間とは何かを改めて考えさせられる内容で、
本を読み終わった後、久々の帰省で再開した認知症の祖母に
対して抱いた感情はこれまでの人生にはなかったものでした。
「見える」という概念を失ってしまえば「見えない」ことにも気付かない…初めて聞いたときはそんな奇妙なことがあるのかと思った。見えないことにすら気付かないことと、見えないことが分かっている人とどちらが幸福なのだろうか。
まさか、と信じられないような症状を抱えた人々。その苦痛を想像することすらできないような病。おそらく治癒することはないだろうと思われるが、それでもその中で当人たちは精一杯生きている。哀れまれるべき存在では決してない。そしてまた、社会からは「異常者」とレッテルを張られている精神病棟の人々が大統領の演説をテレビで見て示した反応を書いた「大統領の演説」の章には目から鱗が落ちる。
まさか、と信じられないような症状を抱えた人々。その苦痛を想像することすらできないような病。おそらく治癒することはないだろうと思われるが、それでもその中で当人たちは精一杯生きている。哀れまれるべき存在では決してない。そしてまた、社会からは「異常者」とレッテルを張られている精神病棟の人々が大統領の演説をテレビで見て示した反応を書いた「大統領の演説」の章には目から鱗が落ちる。