ローマは一日にして成らず──ローマ人の物語[電子版]I の感想

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タイトルローマは一日にして成らず──ローマ人の物語[電子版]I
発売日2014-04-25
製作者塩野 七生
販売元新潮社
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カテゴリ »  » ジャンル別 » 文学・評論

購入者の感想

 塩野女史に始めて出会ったのは『ローマから日本が見える』(集英社インターナショナル)です。その明晰な文章と着実に積み上げられた論理構成に感銘を受けて以来,この『ローマ人の物語』シリーズは何時か手に取りたい本でした。そして,遂に読み始めたというわけです。

 本書ではローマの建国から,第一次ポエニ戦役直前までの500年間を題材としています。「序章」」で,「後にローマが大をなす要因のほとんどは,この五百年の間に芽生えはぐくまれたのである。青少年期になされた蓄積が,三十にして立ったときにはじめて真価を問われるのに似て(P. 14)」と述べられているように,まさにローマは黎明期です。まず,この一冊を読んでしまったならば,続けて読まない訳にはいかないでしょう。

 かつて世界史の授業で習ったローマはまったく印象に残っていませんが,塩野女史の手によるこのローマの躍動振りには驚かされます。一体,高校の時の世界史とは何だったのでしょう。0

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