悪意 (講談社文庫) の感想

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参照データ

タイトル悪意 (講談社文庫)
発売日販売日未定
製作者東野 圭吾
販売元講談社
JANコード9784062730174
カテゴリ »  » ジャンル別 » 文学・評論

購入者の感想

この作品の中盤には殺人が起き、また犯人も直ぐ加賀恭一郎により逮捕されます。
???この先どうゆう展開になるんだろう、また新たな殺人が起きるのか?なんて考えながら読み進め、最後になるほどね~ってなります。加賀恭一郎シリーズで、こういう手法での物語の展開も…なかなか良いじゃん!て思いました。
物語は加賀恭一郎が、主人公二人の幼少期から学生時代の生い立ちを調べ動機の解明に挑みます。自分ではこうゆう事でしょ!ある程度解ったつもりでいましたが、そこはそこは、、、そんな単純なただの衝動殺人で終わらない所が流石は東野圭吾さんですね。またまたやられました。
「悪意」 ん~なるほど…

東野圭吾氏の加賀刑事シリーズの一編だが、本作はいわゆる犯人捜しやどういうトリックを使ったかという要素よりも徹底して犯行動機にこだわっているのが特徴。手記形式で動機を追及していく形式は下手な作家がやると単調なものになりがちだが、本作は最後に動機が明かされた際のそれまでの構築していた世界観が一変していまうような衝撃性は見事の一言。
本作は後の「容疑者Xの献身」と構造が同一で、容疑者Xが善意をモチーフにしているのに対して本作は悪意をモチーフにしていると言える。個人的には世評の高い「容疑者Xの献身」を遥かに凌ぐ出来だと思う。東野圭吾全作品中でも屈指の出来を誇っていると思われ、これを氏の最高傑作に挙げる人も多いのではないかと思われる。

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