悪中論 ~中国がいなくても、世界経済はまわる の感想

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タイトル悪中論 ~中国がいなくても、世界経済はまわる
発売日販売日未定
製作者上念 司
販売元宝島社
JANコード9784800218612
カテゴリ »  » ジャンル別 » ノンフィクション

購入者の感想

本書を読む前に私が中国に抱くものは、共産党独裁でありながら(統制的)資本主義経済が同居する、という内的矛盾を抱えた国である。本書はかかる私の印象を、経済・金融・統計学的に裏付けるものと言いうるだろう。本書の特徴は、著者の論考には経済・金融・統計資料が多用されており、その分析に優れた論拠を与えており、それゆえに中国(経済)批判が客観的であることが評価される。かかる批判は「反 日」教育(デモ)や「尖閣諸島」に対し情緒的に陥りがちだが、著者は中国経済を中心としてその矛盾・不正から見た不安定性を、各種資料から適切に抽出していくという手法を採っている(著者は「フェルミ推定」と言う)。加えて多用する資料は主として西側諸国の研究機関・銀行資料等を中心として、中国内部からの資料には(一部の反体制的機関等の発表資料は別として)一定の距離間を持っている。それは著者の言う「中国は統計が基本的に信用できない」(207頁)に言い尽くされている。

具体的な内容ではまず中国の経済発展を概観(徹底した人民元安政策を批判)し、中国の憲法(と呼べるのかはさておき)の「中国各民族人民は……中国共産党リーダーの指導、マルクス・レーニン主義、毛沢東思想……の指導の下……富強・民主・文明的な社会主義国家へと発展させる」から、「中国共産党」の憲法上位性、「チャイナセブン」と言われる事実上の少数指導体制を指摘し、「毛沢東」の失政から「文化大革命」、「トウ小平」、「江沢民」、「胡錦濤」、「習近平」らの一連の政策を概観し、その中で改革解放路線と日本の巨額の援助(ODA・円借款)、「江沢民」の「反

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宝島社から発売された上念 司の悪中論 ~中国がいなくても、世界経済はまわる(JAN:9784800218612)の感想と評価
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