農協解体 の感想

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最後まで面白く読みました。
ただＪＡ＝全中または全農という考え方で有り、そもそものＪＡの成り立ちが判っていないか、偏見で解釈していると思われます。
古い体質は改善が必要ですし、また世界的な競争力に打って出ることも必要でしょう。しかし現状をよく見ていないと判る内容で有り、題名で売り、印税を稼ごうとしているとしか思えませんでした。
ＪＡを改革するのは大いに賛成。但し地方に行くと変わりの組織が無い、ＪＡがライフラインとなっている地域が多いのも現実。郵政解体とは意味が違うと思います。

農業問題、農協問題の一面をよく捉えていますが、末端の単協の職員の声も丁寧に取り上げてもらいたい。
農協批判で一番、不利益を被るのは現場の農協職員だということを理解してもらいたい。
系統農協の上部団体の官僚体質をもっと深くえぐってもらいたい。

　加入・脱退の自由はなく農家をあれこれ統制し、国からも手厚い保護を受ける事で組織を巨大化させながら、農業の為にも国民の為にもなっていない農協はなくても誰も困らないと思います。もし必要だと言うなら、著者が言うように一旦解体し、新規の組合設立を認め、会社化した方がよいものは会社化した上で、農業の発展につなげるべきだと思います。また著者は農水省も解体すべきだとしています。

　ＴＰＰについても面白い事が書かれていて、アメリカが横暴な事を言い出すようであれば砂糖の問題を持ち出して対抗すべきだと提案しています。ただし、中国や韓国が日本より先にＴＰＰに加盟されると経済上のリスクが高くなり国益を損なう事になるので、早く加盟した方がよいとしています。0