シャルリ・エブド事件を考える: ふらんす特別編集 の感想
参照データ
タイトル | シャルリ・エブド事件を考える: ふらんす特別編集 |
発売日 | 販売日未定 |
販売元 | 白水社 |
JANコード | 9784560084304 |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 政治 » 国際政治情勢 |
購入者の感想
事件当日のパリに居合わせた鹿島氏をはじめとする編著者が使命感をもって作り上げたタイムリーな労作です。事件を考える「叩き台」を提供したのだとはいいながら、ややアカデミックな分野に偏しているとはいえ、フランスの情勢に精通した豪華な執筆陣をこれだけそろえたのは圧巻。対談のコーナーもボリュームがあり、現代フランスの実情を詳しく掘り下げており読み応えがあります。
それぞれの碩学は近現代の歴史を踏まえ、風刺文化やライシテ(政教分離)と、これに対立するイスラム文化といった共通するテーマに沿って持論を展開しています。この事件のみならず、フランスや西欧の文化、国際関係の諸問題を考えるための手掛かりがこの本には数多く散りばめられているといっていいでしょう。
この本は、フランス語学習にも重きを置いた雑誌月刊「ふらんす」の特別編集版です。欲を言えば、フランス人作家やジャーナリストの文章だけでも翻訳のほかに原文が掲載されてあったなら、同誌の読者のニーズにもかなうものになったのではないかと思います。
それぞれの碩学は近現代の歴史を踏まえ、風刺文化やライシテ(政教分離)と、これに対立するイスラム文化といった共通するテーマに沿って持論を展開しています。この事件のみならず、フランスや西欧の文化、国際関係の諸問題を考えるための手掛かりがこの本には数多く散りばめられているといっていいでしょう。
この本は、フランス語学習にも重きを置いた雑誌月刊「ふらんす」の特別編集版です。欲を言えば、フランス人作家やジャーナリストの文章だけでも翻訳のほかに原文が掲載されてあったなら、同誌の読者のニーズにもかなうものになったのではないかと思います。