ヒトラー暗殺 の感想

ヒトラー暗殺に関する本は多数あるが、その中でこの本はここ最近ではよくできた本です。
ヒトラーが政権を掌握する前後から1944年7月20日迄の暗殺未遂事件は個人や組織はほとんど網羅されていると共に、未遂事件の首謀者の経歴や暗殺にいたるまでの経過、心理等がよく記載されています。それとヒトラーの警備に関する事や暗殺を免れるたびに狂信的になっていくヒトラーが描かれてます。
過去の同様な本ではサンケイ第二次世界大戦ブックス「ヒトラー暗殺未遂事件」が写真や図が多くかつ要点を押えて書かれてる点や巻末に簡単な主な暗殺者メンバーのリストがあり、価格も安い点で総合的に高い評価できます。（但し、絶版の為古本屋で購入可能）
あとはみすず書房の「ヒトラーと国防軍」上下はヒトラーと国防軍の関係から暗殺事件まで詳しく書かれていますが写真、図が無いのが欠点ですが下巻の巻末にあるヒトラー暗殺事件関係者、処刑者の約100名近いリストは価値があります。（改訂版あり。入手可能）
この「ヒトラー暗殺」と上記の本があればヒトラー暗殺に関することについては十分でしょう。
星が4つなのは、写真が最低限しかついてない事と解かりやすい一覧のリストが無い為です。
（この点については、上記の本で補う必要があります。）