The Boy Who Harnessed the Wind: A Memoir の感想
参照データ
タイトル | The Boy Who Harnessed the Wind: A Memoir |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | William Kamkwamba |
販売元 | Harpertrue |
JANコード | 9780007316199 |
カテゴリ | 洋書 » Subjects » Biographies & Memoirs » Memoirs |
購入者の感想
TEDでの少年の講演をみてこの本に興味をひかれました。彼は干魃と飢え、経済的困窮から学校を中退、その後(14才だったと思います)図書館で得たわずかばかりの知識と廃物利用で風車を作ったと語ります。そして夢を聞かれて、村の灌漑をするため風車を作りたいと答えました。この本ではその経過とその後について書いています。いろいろと考えさせらる内容ですが、何よりも元気とほっこりさせてくれます。蛇足ですがプライムビデオでも取り扱っていて、素朴そうな青年です。
アマゾン・コムのアメリカ版を見ていたら、この本が2009年の優秀作品のうちの一つであるということを知った。表紙には、風車を眺める黒人の子供の絵が描かれていたので、ああ、風力発電の話だなと思ったが、Harnessed Wind、とはうまい表現だと、まずその題名のセンスに惹かれた。日本語版が出たときには。「風をつかまえた少年」とでも訳されるのだろうか。「風が強く吹いている」という三浦しをんさんの小説があったが、風というのは英語でも日本語でも爽やかさを感じさせるものだと思った。
さて物語である。貧しさの故に学校を中退せざるを得なくなった青年が、向学心抑え難くひとり図書館で勉強しているうちに風力発電に興味を持ち、ついには自分で風力発電機を作って電気を起こす、という話である。舞台はアフリカのマラウィで、この国は相当に貧しく、日本も昔から政府開発援助(ODA)を実施している国である。
主人公のWilliam Kamkwambaはマラウィの農村に住む農家の息子ではあるが、なんにでも興味を持ち、そしてそれを実行しようとする向上心の強い青年である。こういう若者をお金が無いからといって学校から追い出し、その卓抜した能力に気がつかない周囲の大人や教育関係者の怠慢が(或いは感覚の鈍さが)この国を貧困のままにさせているのだろうか、とふと思った。
それでも、遅まきながらも町から視察に来た教育関係者にその能力を見出されて、Williamは突如としてタンザニアで行われたTED (Technology, Entertainment and Design)という国際会議の場で自分の作った風力発電について発表する機会を与えられる。英語もろくにしゃべれないWilliamではあるが、同伴者の助けにより朴訥として話し始めた、「After I drop out from school, I went to library, and I got information about windmill,,,,,,,,. And I try, and I made it.」に会場の聴視者は立ち上がって拍手を送ったのだった。この場面は感激的である、Williamのやったことが始めて世界に知られた瞬間である。
さて物語である。貧しさの故に学校を中退せざるを得なくなった青年が、向学心抑え難くひとり図書館で勉強しているうちに風力発電に興味を持ち、ついには自分で風力発電機を作って電気を起こす、という話である。舞台はアフリカのマラウィで、この国は相当に貧しく、日本も昔から政府開発援助(ODA)を実施している国である。
主人公のWilliam Kamkwambaはマラウィの農村に住む農家の息子ではあるが、なんにでも興味を持ち、そしてそれを実行しようとする向上心の強い青年である。こういう若者をお金が無いからといって学校から追い出し、その卓抜した能力に気がつかない周囲の大人や教育関係者の怠慢が(或いは感覚の鈍さが)この国を貧困のままにさせているのだろうか、とふと思った。
それでも、遅まきながらも町から視察に来た教育関係者にその能力を見出されて、Williamは突如としてタンザニアで行われたTED (Technology, Entertainment and Design)という国際会議の場で自分の作った風力発電について発表する機会を与えられる。英語もろくにしゃべれないWilliamではあるが、同伴者の助けにより朴訥として話し始めた、「After I drop out from school, I went to library, and I got information about windmill,,,,,,,,. And I try, and I made it.」に会場の聴視者は立ち上がって拍手を送ったのだった。この場面は感激的である、Williamのやったことが始めて世界に知られた瞬間である。