The Unlikely Pilgrimage Of Harold Fry の感想
参照データ
タイトル | The Unlikely Pilgrimage Of Harold Fry |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | Rachel Joyce |
販売元 | Black Swan |
JANコード | 9780552778091 |
カテゴリ | 洋書 » Subjects » Literature & Fiction » Contemporary |
購入者の感想
ありそうにないけれど、心に響く物語。
Harold Fry は、イングランド南西部の町 kingsbridge から最北東部の Berwick-upon-Tweed まで約600マイルを87日間
かかって歩くことになるのだが、その「巡礼」の旅とともに、実にさまざまなことが語られる。
ある日、退職して物憂い暮らしの Harold のもとへ、もと同僚で末期癌を患い Berwick のホスピスに暮らす Queenie から届いた
一通の手紙が、この物語の始まりである。
Harold の幸せでなかった生い立ちがトラウマとなっている、妻 Maureen や一人息子 David との錯綜する想い、職場での Queenie
とのかかわり、そして歩き始めた旅の驚きや感動にみちた展開とそのなかで出会うさまざまな人たち。それぞれの人物の心のありよう
がていねいに描かれている。
Harold の悔恨をもってふりかえる過去への贖罪の気持ちや、Maureen の心の動き、出会った人々の温かさに胸を打たれる。
全32章にそれぞれタイトルがつけられた構成も読みやすく、また巻末に載せられている地図で、Harold が歩いた町々をたどりながら、
イングランドの美しい風景や移ろいやすい天候の描写などを読みとるのも味わい深かった。
Harold Fry は、イングランド南西部の町 kingsbridge から最北東部の Berwick-upon-Tweed まで約600マイルを87日間
かかって歩くことになるのだが、その「巡礼」の旅とともに、実にさまざまなことが語られる。
ある日、退職して物憂い暮らしの Harold のもとへ、もと同僚で末期癌を患い Berwick のホスピスに暮らす Queenie から届いた
一通の手紙が、この物語の始まりである。
Harold の幸せでなかった生い立ちがトラウマとなっている、妻 Maureen や一人息子 David との錯綜する想い、職場での Queenie
とのかかわり、そして歩き始めた旅の驚きや感動にみちた展開とそのなかで出会うさまざまな人たち。それぞれの人物の心のありよう
がていねいに描かれている。
Harold の悔恨をもってふりかえる過去への贖罪の気持ちや、Maureen の心の動き、出会った人々の温かさに胸を打たれる。
全32章にそれぞれタイトルがつけられた構成も読みやすく、また巻末に載せられている地図で、Harold が歩いた町々をたどりながら、
イングランドの美しい風景や移ろいやすい天候の描写などを読みとるのも味わい深かった。