ミステリヤ・ブッフ (マヤコフスキー叢書) の感想

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参照データ

タイトルミステリヤ・ブッフ (マヤコフスキー叢書)
発売日2015-07-31
製作者マヤコフスキー
販売元土曜社
JANコード9784907511128
カテゴリジャンル別 » 文学・評論 » 詩歌 » 外国詩

購入者の感想

マヤコフスキーの戯曲「ミステリヤ・ブッフ 」の初版(1918年)の小笠原豊樹訳である。本戯曲には第二版(1921年)があり、本新書の最後の「作者のメモ」として付けられているのは、第二版の序文を編集部が訳したものである。とうとう、本シリーズの(小笠原豊樹氏による)「訳者のメモ」が消えてしまった。
「ミステリヤ・ブッフ 」はあわててよむと、「ミステリブック」になってしまいそうだが、探偵小説ではなく、「ミステリヤ」(神秘)の「ブッフ」(道化)である。
特徴
マヤコフスキーがいくつの戯曲を残したのか正確にはしらないが、一般的な感覚では「悲劇ヴラジーミル・マヤコフスキー」、本作、「南京虫」「風呂」の4編であろう。その中で、本戯曲は次のような特徴をもつ。
●ハッピー・エンドである。
●「南京虫」「風呂」のような官僚主義批判劇ではなく、革命の熱気の残る10月革命1周年に初演となった革命賞賛、革命扇動劇、階級闘争劇、コミューン祝祭劇である。ルチャナスキーは「われわれの革命の影響下に構想された唯一の戯曲」と評した。おそらくは、マヤコフスキーの戯曲の中で、もっともたくさんの観客の喝采を浴びたものだろう。
●「悲劇ヴラジーミル・マヤコフスキー」のように、マヤコフスキー自身は登場しない。登場人物は普通の人ではないが、マヤコフスキー(疾走し、巨大化し、やたらとシャウトする)に比べると、普通の人である。話も一応ストーリー性があり、わかりやすい。読みやすい。
●堂々と、聖書をネタ(箱舟等)にして、笑いを取っている。
内容
●初版と第二版の異同について、水野忠夫の「新版マヤコフスキー・ノート」は「大きな異同があるのは当然」としているが、「基本的な「道」は変わっていない」ともしているので、あまり気にしなくとも良いことなのだろう。
●第二版には「不潔な男」が語る「内容紹介」が「プロローグ」としてついている。本新書には収録されていないが、「新版マヤコフスキー・ノート」には全文翻訳引用(328から330頁)されているので、後半を引用(一部省略)する。
●「・・第一幕/

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