山頭火随筆集 (講談社文芸文庫) の感想
参照データ
タイトル | 山頭火随筆集 (講談社文芸文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 種田 山頭火 |
販売元 | 講談社 |
JANコード | 9784061983021 |
カテゴリ | 文学・評論 » エッセー・随筆 » 日本のエッセー・随筆 » 近現代の作品 |
購入者の感想
その自由律俳句の枯れた味わいと違って、山頭火の随筆はかなり饒舌である。意外なことに、そこには直情はあっても、余情は無い。「水が湧き出るように句を作りたい」と願った彼の文章は、その多くは内面をそのまま徒然とした文章として連ねたような感じで掴みどころのないものも多く、何となく散文詩を読んでるような気にすらなる。
とはいえ、たとえ読み応えが意外に無かったとしても(笑)、彼の俳句のファンならば、やはり読んでおいた方がよい一冊だとは思う。正直、彼の文章からは俳句から受ける程の感動は無い。が、山頭火が辛い行乞生活の中でどういうことを日々考えながら句を作っていたかが感じられるため、ここに所収の随筆は読んでおいて良かったと素直に思う。
とはいえ、たとえ読み応えが意外に無かったとしても(笑)、彼の俳句のファンならば、やはり読んでおいた方がよい一冊だとは思う。正直、彼の文章からは俳句から受ける程の感動は無い。が、山頭火が辛い行乞生活の中でどういうことを日々考えながら句を作っていたかが感じられるため、ここに所収の随筆は読んでおいて良かったと素直に思う。