Family Therapy in Clinical Practice の感想
参照データ
タイトル | Family Therapy in Clinical Practice |
発売日 | 2012-07-23 |
製作者 | Murray Bowen |
販売元 | Jason Aronson, Inc. |
JANコード | 登録されていません |
カテゴリ | 洋書 » Subjects » Parenting & Families » Parenting |
購入者の感想
カウンセリングなどに使われているボーエン理論の創始者、マレー・ボーエンが1950年代から数十年かけて書いた論文をまとめた本です。同じ著者の「Family Evaluation」という本と平行して読むと、ボーエン理論の幅広くて深い内容に驚きます。
Family Therapyという言葉がタイトルにありますが、現在一般的に言われている「家族」「セラピー」というよりも、どちらかと言えばセラピーとは何か、家族セラピーの理論が出来上がる過程や歴史が浮き彫りにされている本です。現在広まっているセラピーの概念とは大幅に違うため、この頃に唱えられていた家族システム論が、数十年の間に理論の抜け落ちたテクニック重視に変化していったように思います。この本は「セラピーとは何か?」といった原点に戻るような意義があるので、セラピーやカウンセリングを職とする人には是非読んで欲しい本だと思います。
一番驚いた内容は、家族崩壊の原因は、家族システムが崩壊したからではなく、実は家族システムが人間を支配しすぎた結果なのではないかという問いかけでした。
Family Therapyという言葉がタイトルにありますが、現在一般的に言われている「家族」「セラピー」というよりも、どちらかと言えばセラピーとは何か、家族セラピーの理論が出来上がる過程や歴史が浮き彫りにされている本です。現在広まっているセラピーの概念とは大幅に違うため、この頃に唱えられていた家族システム論が、数十年の間に理論の抜け落ちたテクニック重視に変化していったように思います。この本は「セラピーとは何か?」といった原点に戻るような意義があるので、セラピーやカウンセリングを職とする人には是非読んで欲しい本だと思います。
一番驚いた内容は、家族崩壊の原因は、家族システムが崩壊したからではなく、実は家族システムが人間を支配しすぎた結果なのではないかという問いかけでした。