「だから、生きる。」 の感想

レビュアーも2010年にがんで手術し、転移があったため「抗がん剤治療が効いたとしても余命3ヶ月」と宣告されました。
その後、2年間の辛い抗がん剤治療を行い、現在は運よくがんが消失してます。
そんな体験を思い出しながら、読ませていただきました。
がんを宣告されたときのつんくさんの動揺、そこから気を取り直して治療に臨む心の変化、奥様の献身的な介護の様子・・・。
いろいろな感情が去来しますが、経験者として「本当に生きていて良かった」と思える内容が切々と描かれていることに感動しました。
がんは早期発見が重要とは言いますが、症状が出て初めて発見（＝すでに末期）ということがまだまだ多くあります。
私も、職場での健康診断では見つかりませんでした。
がんになったとしても、それが仮に末期だとしても、いまは非常に優れた抗がん剤が開発されております。
つんくさんのように、がんを真正面からとらえる気持ちががんをやっつける一番の薬なのだと実感しています。
多くの人に読んでいただき、つんくさんの思いを共有してもらいたいと思いました。

すごく読みやすくて一気に読みすすめることができました。
私はハロプロが大好きで、つんくさんが作る曲や詩が大好きです。
プロデューサーとしても作詞家、作曲家、歌手としてもものすごく魅力才能あふれる人だなと思っています。
読むのがつらいところはあるものの、未来に向かって走ろうと希望にあふれる文章だった
病気の大変さや辛かった所も伝わりますが、悲壮感はほとんど感じない。
つんくさんは強い人だなと感じる一方で、ネガティブなことは絶対に書いてやるものか、生きてやるという強い思いもひしひしと伝わる文章でした。
色々と思うことはあります。ただ本当につくづくつんくさんらしいなと感じました。そしてそのままでいてほしいと。
コレを読んで勇気をもらえる人は沢山いるだろうし、私自身も勇気と元気をもらった気がします。
最近のつんくさんの曲は本当にメッセージ性の強い曲が多いけど、
この本と同時に娘。の新曲の「oh my wish！」を聞けばなおさら熱い思いを知ることが出来て泣けます