SOUL CATCHER(S) 6 (ジャンプコミックス) の感想

新緑鮮やかなタイトルと桜の装いの管崎・星合が華やぐ表紙のように、本編も春・一学期へ。
嵐を呼ぶ新入生たち、意外な人物×２からの挑戦と招待、金管パートの根深い秘密への肉迫、谺先生のくれたラストチャンス。
この第６巻で最も大きな段差になるのはやはり、神峰と同じで心が見えると言う新キャラ・黒条後輩かも？

黒条の目にまつわる、さりげなくいびつな「心の見え方」「見せ方」の迫力は漫画ならでは。（これが本当にぞくぞくキます）
他人をそそのかし、心をイヤな色に染めることを生き甲斐として楽しむ……らしい反面、本心の底は神峰にも覗き切れないほど。

ここでレビュータイトルですが、聞く側にも発する側にも心を左右しされるはずの吹奏楽で、
心をイヤな方に変える黒条、いわゆる悪者は要らないんじゃないか？とちらっと疑う人も少なくないのでは。
でも部内に居る神峰と刻阪にとっては、先輩に助けも求められない状況、助け合ってどうにかするしかなく。

黒条さえいなければ全部上手くいくのに~と一瞬思っちゃいますが、
それはもう過去の神峰が既にやっていて、この目さえなければ、と逃げ続けた末にどうなったかは第一話。
そして巡る一周年、現在の神峰は、必要ないかもしれない黒条にもガツンと立ち向かう！！
息苦しくなる描写もありますが、後半は表紙に居ない他キャラのフォームチェンジも必見。思わず、写真撮りたくなります（笑）

吹奏楽マンガでジャンプ漫画で少年漫画なソウルキャッチャーズ、連載の続きは八月発売のジャンプNEXT!!へ。
カオスな結果になるのでは！？と読者間でまことしやかにささやかれる、人気投票発表の表紙巻頭です。ノベライズ企画も進行中、要チェックですね~。