横光利一はこれだけ読め! の感想

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タイトル横光利一はこれだけ読め!
発売日2013-08-30
製作者横光 利一
販売元古典教養文庫
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購入者の感想

過去には『機械』、『紋章』といくつかの短編を読んだだけだった。それで、彼については、「不器用なところもある人が誠実に文学に取り組んだ結果、そこはかとないユーモアがにじみ出た愛すべき作品を産みだした」という認識だった。
今回彼の諸作品を通観することで、実はかなり才能のある人が、結構野心を持っていろいろなことを試みた結果なんだなと知った。
ちょっとがっかりしたというのが本音。才能なんて、文学を語る上ではたいしたもんじゃない。自分はドストエフスキーを読むくらいなら川崎長太郎を選ぶ。すばらしい才能があるとわかって評価が下がるとは自分でも訳のわからない話だが、事実だからまあ仕方がない。
だが、まだ読み足りないのかな。彼への見方として、悲劇としての側面が言われていたような気がする。何処で読んだか失念したが。
それが感得できることがあるのかもしれない。
とりあえず、自分の理解力が一段階上がることはいいことだ。これは全集ではないが、一人の作家をたくさん読むのは、いろいろな人の傑作を読み散らかすこと以上の経験になることは間違いない。

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