世界は危機を克服する: ケインズ主義2.0 の感想

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タイトル世界は危機を克服する: ケインズ主義2.0
発売日販売日未定
製作者野口 旭
販売元東洋経済新報社
JANコード9784492444115
カテゴリジャンル別 » ビジネス・経済 » 経済学・経済事情 » 経済学

購入者の感想

この本は、リフレ派(デフレを脱却し、低インフレで、経済成長の安定化を狙う政策を支持する人々)の筆者による2008年のリーマンショック以降の世界経済危機に対する世界各国のマクロ経済政策について考察した本です。

具体的には、これまでのマクロ経済政策は、1929年の世界恐慌の対策で、生まれた「ケインズ主義1」(財政政策積極主義と金融政策消極主義)から、2008年のリーマンショックと2009年のギリシャ債務危機の対策で、生まれた「ケインズ主義2・ケインズ主義2.0」(赤字財政主義と金融政策積極主義の統合)へと各国のマクロ経済政策は変更されたとしている。

ここでの焦点は、「不況時には財政赤字を可能なかぎり、許容し、財政の緊縮措置は十分な景気回復が実現されたのちに行う」という赤字財政主義を貫徹するかであるとしている。

また、財政赤字の循環的な拡大を阻止するためには、財政政策よりも金融政策が大事であり、量的緩和のような非伝統的金融政策が必要であるとしている。

そして、非伝統的な金融政策は、単に、伝統的な金融政策の機能停止での景気刺激策として、役に立つのではなく、国債市場への影響を通じて、財政危機の顕在化を未然に防ぐという課題を果たすとしている。

以下、各章の目次です。

第1章「世界経済危機の変質」

第2章「世界的金融危機はなぜ起きたのか」

第3章「世界経済危機と危機下の経済政策」
(1)危機の推移とマクロ経済政策の三局面
(2)非伝統的金融政策の展開
(3)ケインズ的財政政策の復活とその暗転

第4章「主要国のマクロ経済政策とその中間的総括」

第5章「不況下における財政政策の基本原理」
(1)マクロ財政政策の政治経済学
(2)赤字財政政策の負担と効果 −ラーナー命題とリカード=バロー命題

第6章「非伝統金融政策の論理1 −ポートフォリオ・リバランスと為替チャネル」
(1)バーナンキの理論的および政策的貢献
(2)ゼロ金利下の為替チャネル

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東洋経済新報社から発売された野口 旭の世界は危機を克服する: ケインズ主義2.0(JAN:9784492444115)の感想と評価
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