問題解決をはかる　ハーバード流交渉戦略 の感想

日々の生活において、特にビジネスマンにとっては「交渉（事）」は日常茶飯事である。
欧米人と比較して、日本人は交渉ベタなのか？

本書では日米対比も交えて、交渉論に関し、アカデミックにかつ分かりやすく解説されている。
著者がアカデミック教員であり、実務のエキスパートである所以であろう。
特に本書の第３章は必見の価値がある。

但し、本書はハウ・トゥ本ではなく、アカデミックな内容に仕上がっているので
交渉に関する即戦力を期待する方は、末巻の参考文献と合わせて理解を深める必要がある。

日本では、まだまだ大学・大学院等で交渉論を提供する講座は少ないのが現状である。
よって、本書等を教材として独学するのも将来のスキルアップに役立つものと確信する。