低欲望社会 「大志なき時代」の新・国富論 の感想
参照データ
タイトル | 低欲望社会 「大志なき時代」の新・国富論 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 大前 研一 |
販売元 | 小学館 |
JANコード | 9784093798716 |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会一般 |
購入者の感想
本書は、週刊ポストとSAPIOの連載記事を抜粋・再構成し、書き下ろし原稿を加えたものである。そのため、同じ表現が3回出てくることがある。内容は、心理経済学を中心とした地域や国の経営改善方法とアベノミクス批判である。アベノミクスは古い経済原理であるケインズ経済学等を基にしており、現在の日本社会のあり方と問題を理解していない。現在の日本は、世界的、歴史的に他に例がない低欲望社会であり、従来の発想が通用しないのである。従来の経済学では低金利になればお金を借りる人や組織が多くなり、金利は上昇する。しかし日本は全くそうなっていない。
本書を読めば、いかに日本がチャンスを無駄にしてきたかということが良く分かる。1兆円で世界最大の穀物メジャーを買って世界の農業を支配することができたのに、42兆円使って農村を補助金漬けにして農業を弱くしてきた。海に囲まれている日本ではマリンスポーツのレジャーを充実させられたのに、漁業関係者を補助金漬けにして、彼らが港を活用させないようにしてきた。ブラウン管テレビを作るような教育を行い、答えのない時代に負ける人材を輩出してきた。
しかし現在の政治家の大半はそのような状況を抜本的に改めず、微々たる修正に興じるのみである。本書の内容を理解していない、実行しようとしていない政治家を離職させることが、日本を改善する第1歩である。
p.s.
本書では具体的にどうすれば良いのかが列挙されているが、他のレビューには、本書に具体性がないと書いている。本書を読んでいない、または全く理解していない人がレビューを書いている。これも日本の文科省教育の結果だろう。
本書を読めば、いかに日本がチャンスを無駄にしてきたかということが良く分かる。1兆円で世界最大の穀物メジャーを買って世界の農業を支配することができたのに、42兆円使って農村を補助金漬けにして農業を弱くしてきた。海に囲まれている日本ではマリンスポーツのレジャーを充実させられたのに、漁業関係者を補助金漬けにして、彼らが港を活用させないようにしてきた。ブラウン管テレビを作るような教育を行い、答えのない時代に負ける人材を輩出してきた。
しかし現在の政治家の大半はそのような状況を抜本的に改めず、微々たる修正に興じるのみである。本書の内容を理解していない、実行しようとしていない政治家を離職させることが、日本を改善する第1歩である。
p.s.
本書では具体的にどうすれば良いのかが列挙されているが、他のレビューには、本書に具体性がないと書いている。本書を読んでいない、または全く理解していない人がレビューを書いている。これも日本の文科省教育の結果だろう。