Duty: Memoirs of a Secretary at War の感想

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タイトルDuty: Memoirs of a Secretary at War
発売日2014-01-14
製作者Robert M Gates
販売元Knopf
JANコード9780307959478
カテゴリ » 洋書 » By Publisher » Random House

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ジョージ・ブッシュ(43代)大統領とオバマ大統領のもとで国防長官を務めたロバート・ゲイツは、特定の政党に登録していないものの政治的には中道右よりである。だが、自分の政治的な立場を口にすることはなく、共和党と民主党、合計8人の大統領に仕えた。

ブッシュ大統領(41代)の元でCIA長官を務め、テキサスA&M大学大学長として働いているときにブッシュ大統領(43代)から請われて国防長官の役割を引き受けた。アフガニスタンとイラクでの2つの戦争が悪化しているときであった。

通常は、政権交代と同時に人事がすっかり入れ替わる。だが、オバマ大統領は、継続性を重視してゲイツに現職にとどまるように要請した。しかも彼の元で働く者たちもそのままである。それは前代未聞の出来事だったらしい。

ゲイツのメモワールで最も鮮明に浮かび上がってくるのが、アメリカ人が重視する「Duty(国に対して国民が果たすべき義務)」である。日本からはアメリカの「愛国心」が想像できないだろうが、ゲイツがテキサスA&M大学の学長という大好きな仕事を辞めて、苦しいとわかっている国務長官の仕事を引き受けることにしたのも、この愛国心と国民としての義務なのである。

また、軍が好戦的だという先入観が間違っていることも、Gatesは何度も強調する。人道的な介入や限定的な攻撃で短期の戦闘を予想しても、必ず予期しないことが起きて長引くのが戦争である。だから「母国が攻撃されたとき以外は、戦争を安易に開始するべきではない」と反対の立場にまわるのが、国防長官のゲイツだった。

外交の舞台裏だけでなく、ホワイトハウスと軍の舞台裏や人間関係についても興味深い記載がある。

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