PUNK の感想
参照データ
タイトル | PUNK |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 沖 潤子 |
販売元 | 文藝春秋 |
JANコード | 9784163901824 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » アート・建築・デザイン » 作品集 |
購入者の感想
この本は渋い藍色のブックケースに入っている。背表紙には題名と著者名が、表紙にも題名、著者名とそして刺繍の渦巻きを想起させるデザインが鮮やかな金箔で描かれている。重厚感があり洒落ている。そしてそこから本をサッと出すと鮮やかな色彩の糸や糸巻きがいっぱい写った本の表紙が現れる。
そう、Amazonのページに写っているのはこちらの表紙。でも実物は全然違って見える。光沢を抑えた絹目のような紙が使ってあって色に趣がある。そして背表紙。糸とじになっていて(紙がなく糸が剥き出しで見える)合間に各ページの様々な色が見えて、それがまるで刺繍でもしてあるかのようである。本棚でこの背表紙を見るたびに立ち止まって見とれてしまうくらい。1ページも開く前から、この本は美術品のようである。
そして本を開く。このようにページ数の多い大判の写真集を開くと通常は真ん中が盛り上がり、見開きいっぱいに広がる写真に変な凹凸ができて、違和感がある。しかしどういう技なのか、この本は開くとほぼ平らになるようになっていてそうした違和感なく、作品に没頭できる。そしてこの紙。専門ではないので詳しくはわからないが、ただものではない紙のようである。そしてこの紙のおかげか、それともインクも特殊なものなのか色が本当に美しい。この本の見えないところには深い職人技がふんだんに使われていることがうかがわれる。
いよいよ作品について。沖潤子の刺繍はこれまでの刺繍とはまったくジャンルが違うと思った。何だか生きているような躍動感、刺繍が自ら「生えて」いるようなエネルギーを感じさせる。胸に迫ってくる美しさで、どうしても実物を手にとってみたくなってしまうような魅力。これはもう言葉では言い尽くせない。見てもらうしかない。
そう、Amazonのページに写っているのはこちらの表紙。でも実物は全然違って見える。光沢を抑えた絹目のような紙が使ってあって色に趣がある。そして背表紙。糸とじになっていて(紙がなく糸が剥き出しで見える)合間に各ページの様々な色が見えて、それがまるで刺繍でもしてあるかのようである。本棚でこの背表紙を見るたびに立ち止まって見とれてしまうくらい。1ページも開く前から、この本は美術品のようである。
そして本を開く。このようにページ数の多い大判の写真集を開くと通常は真ん中が盛り上がり、見開きいっぱいに広がる写真に変な凹凸ができて、違和感がある。しかしどういう技なのか、この本は開くとほぼ平らになるようになっていてそうした違和感なく、作品に没頭できる。そしてこの紙。専門ではないので詳しくはわからないが、ただものではない紙のようである。そしてこの紙のおかげか、それともインクも特殊なものなのか色が本当に美しい。この本の見えないところには深い職人技がふんだんに使われていることがうかがわれる。
いよいよ作品について。沖潤子の刺繍はこれまでの刺繍とはまったくジャンルが違うと思った。何だか生きているような躍動感、刺繍が自ら「生えて」いるようなエネルギーを感じさせる。胸に迫ってくる美しさで、どうしても実物を手にとってみたくなってしまうような魅力。これはもう言葉では言い尽くせない。見てもらうしかない。