まんがでわかるピケティの「21世紀の資本」 (まんがでわかるシリーズ) の感想

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『21世紀の資本』、この７００ページ超の大著がベストセラーになっている。
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「資本収益率が産出と所得の成長率を上回るとき、資本主義は自動的に、恣意的
で持続不可能な格差を生み出す」という、これまでの経済学の考え方を否定する
画期的で挑戦的、しかもシンプルな考え方であるが、その内容を十分にしっかりと
理解するには、それなりの経済学的な知識が必要である。
そんな知識のない私でも、このマンガは、ピケティが言いたいことを分かりやすく
伝えてくれる。
『21世紀の資本』の監修者である山形浩生氏の手によるシナリオであるため、その
構成も無理なく、そして過不足ない（と私ごときが断じることはできないが、私にとっ
ては）内容が盛り込まれている。
マンガそのものも、いつもの宝島社と同じように、飽きさせない工夫があり、大変読
みやすく仕上げている。
『21世紀の資本』の監修者の手による『21世紀の資本』の優良な解説マンガ本だ。