動的平衡ダイアローグ 世界観のパラダイムシフト の感想

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参照データ

タイトル動的平衡ダイアローグ 世界観のパラダイムシフト
発売日販売日未定
製作者福岡伸一
販売元木楽舎
JANコード9784863240711
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 哲学・思想 » 哲学

購入者の感想

彼の動的平衡を軸として、友人達との楽しい知的な会話が楽しめます。
彼は生物学者としても尊敬していますが、文章を書く能力もとても高いものをお持ちだと思います。
大人の会話が楽しいです。

昨年読んだ中江有里さんの『ホンのひととき 終わらない読書』 で紹介されていた本。

著者の福岡氏が提唱する生物における動的平衡の考え方について、 各界8名との対談をまとめた内容です。

ちなみにここでいう動的平衡とは、 「生物は動的に平衡な状態を作り出している」状態が続いているというもの。

つまり、見た目には変化がなくても、生物学的には細胞レベルで日々変化・進化し、 1年前と今日では生物学的には別物になっていることが続く状態こそが、生命活動として定義しています。

正直専門的な部分については理解しきれなかったですが、 この「外観はそのまま、内部は変化している」というのは人間にかぎらず、 周りの環境や生活そのものにも当てはまることで、すごく腑に落ちました。

あとこの本を読むきっかけとなった、ジャレド・ダイアモンド氏との対談に出ていた、
「アマゾンの奥地で求められるのは、嘘をつかないとか他人に迷惑をかけないとかではなく、
 自分で生きていけること」
というのは現代社会にまさに当てはまるんだろうなーと思ったり。

また、玄侑宗久氏との対談に出ていた揺らぎの強さなんていうコメントは、 いろいろと考えさせられる表現でした。

それから,建築家の隈研吾氏が、4年前に開催されていた『メタボリズムの未来都市展』を 遠回しに批判しているあたりも面白かったw

最近、ソーシャルネットとか人のつながりとかについてあまり深く考えなくなっていたけど、 この本を読んで、動的平衡の観点でソーシャルネット、もっと言えばインターネットを 考えてみると、新しい側面が見えてきてより楽しい世界ができるんじゃないかと思わせてくれる本でした。

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木楽舎から発売された福岡伸一の動的平衡ダイアローグ 世界観のパラダイムシフト(JAN:9784863240711)の感想と評価
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