ビヒモス (岩波文庫) の感想

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参照データ

タイトルビヒモス (岩波文庫)
発売日販売日未定
製作者ホッブズ
販売元岩波書店
JANコード9784003400463
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 政治 » 政治入門

購入者の感想

ホッブズが1670年に完成したイングランド内戦史(1642年~1660年)及び内戦前史(1637年頃~1642年)「ビヒモス」の翻訳(原本は1682年のクルップ本)。驚くべきことに、本邦初訳である。リヴァイアサンは水中怪獣であるが、ビヒモスは陸の怪獣のことである。
感想を一言でいうと、「リヴァイアサン」より面白く、かつ読みやすい。
理由は
1. 遠い昔、中学、高校、大学の「世界史」「西洋史」で習ったことと、全く異なる内戦解析が書かれている。
2. 「リヴァイアサン」は哲学、法社会学、政治学、宗教学の広範な領域にまたがる本であるが、「ビヒモス」は基本的に歴史書である。また、「リヴァイアサン」はおおむね建設維持(??)の本であるが、「ビヒモス」は破壊の本である。
3. 「リヴァイアサン」を全部読むには数週間はかかる。「ビヒモス」は二、三日で読めてしまう。
本書の形式は対話であり、内容は、立派な王であったチャールズ1世による王政が、議会(長老派)の陰謀と、彼らに踊らされた人民により、徹底的に破壊されたことを激しく非難し、内戦下の人間の行動を「ありとあらゆる不正と愚行」とし、その原因を解析するものである。
各部の概要は
第1部(約100頁)内戦の原因解析、議会(長老派)批判、聖職者(長老派)批判、王への服従を忘れた人民批判、王政反逆のイデオロギー源となった大学批判。
第2部(約80頁)内戦前史。議会(長老派)がチャールズ1世を、いじめ、圧迫し、その権力を侵害し、追い詰めていく手口の叙述
第3部(約70頁)内乱史。内乱開始から、ランプ(残部議会。実質権力はクロムウェル)の権力獲得を経て、王の死刑に至るまで。
第4部(約80頁)対スコットランド戦、対オランダ戦を戦いつつ、主権が、ランプから、簒奪者クロムウェル父子等を経て、チャールズ2世に戻るまで。なお、訳者解説によれば、本書には、ホッブズの記憶違いと思われるような、歴史的事実のあやまり(主に時間関係、年度)があって、その点は訳注に記載されている。
私的感想
一、

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