医者に殺されない47の心得 医療と薬を遠ざけて、元気に、長生きする方法 の感想
参照データ
タイトル | 医者に殺されない47の心得 医療と薬を遠ざけて、元気に、長生きする方法 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 近藤 誠 |
販売元 | アスコム |
JANコード | 9784776207641 |
カテゴリ | ジャンル別 » 暮らし・健康・子育て » 家庭医学・健康 » 薬・サプリメント |
購入者の感想
内科医をやっています。
読んでみての率直な感想は、論拠が浅いということと、極端だなあということです。
論拠については他の方がレビューしているようですので、ここでは割愛致します。
あと、がんもどき理論については全く客観性のない、思いつきレベルの疑似科学ですので、それについても割愛します。
賛同できる部分もあります。進行癌に対する記述は概ね同意で、今の医学でも事実上太刀打ち出来ない進行癌に対する抗癌剤治療などについては私もどちらかと言うとあまりやりたくない派です。
ただ、この本を鵜呑みにしてむやみに医療から離れるのは危険です。
別に著者の主張するように金銭的収入が云々というわけではありません(ていうか、なんでそういう穿った見方をするのかな?)。治せない病気もあれば、治せる病気もあるのが今の医学です。
健康診断で初期の癌を見つけて治療して、事なきを得た方をたくさん見て来ました。
一方で、健康診断をあまり受けなかったり、「要精査」の結果を無視して癌の発見が遅れ、猛烈に後悔している人たちも見て来ました。
高コレステロール血症や高血圧の治療をないがしろにして脳卒中を発症し、半身麻痺や言語障害になった人も見ました。
絶対にとは言えませんが、その方々は早期発見、早期治療をしていれば今でも元気に生活していたかもしれません。
もちろん、それらを放ったらかしにしていても天寿をまっとうする人もいます。逆に、治療をしてても発症する人もいます。
医学は確率論の世界で、あくまで予防医療は発症率を減らすことしか出来ません。
著者の言うとおり、現在の医学ガイドラインはかなり厳しめに作られているのは事実で、何十人治療して初めて一人の患者を減らせる、ということもザラです。お金をかけすぎているという見方も分からなくはありません。
でも、統計的には数%でも、発症した本人にとっては100%なわけです。
放っておいてもある程度は大丈夫、だけれど発症したら相当にタチが悪いものに対する治療・検査の手間とお金を無駄と捉えるか将来への保険と捉えるかは人それぞれということです。
読んでみての率直な感想は、論拠が浅いということと、極端だなあということです。
論拠については他の方がレビューしているようですので、ここでは割愛致します。
あと、がんもどき理論については全く客観性のない、思いつきレベルの疑似科学ですので、それについても割愛します。
賛同できる部分もあります。進行癌に対する記述は概ね同意で、今の医学でも事実上太刀打ち出来ない進行癌に対する抗癌剤治療などについては私もどちらかと言うとあまりやりたくない派です。
ただ、この本を鵜呑みにしてむやみに医療から離れるのは危険です。
別に著者の主張するように金銭的収入が云々というわけではありません(ていうか、なんでそういう穿った見方をするのかな?)。治せない病気もあれば、治せる病気もあるのが今の医学です。
健康診断で初期の癌を見つけて治療して、事なきを得た方をたくさん見て来ました。
一方で、健康診断をあまり受けなかったり、「要精査」の結果を無視して癌の発見が遅れ、猛烈に後悔している人たちも見て来ました。
高コレステロール血症や高血圧の治療をないがしろにして脳卒中を発症し、半身麻痺や言語障害になった人も見ました。
絶対にとは言えませんが、その方々は早期発見、早期治療をしていれば今でも元気に生活していたかもしれません。
もちろん、それらを放ったらかしにしていても天寿をまっとうする人もいます。逆に、治療をしてても発症する人もいます。
医学は確率論の世界で、あくまで予防医療は発症率を減らすことしか出来ません。
著者の言うとおり、現在の医学ガイドラインはかなり厳しめに作られているのは事実で、何十人治療して初めて一人の患者を減らせる、ということもザラです。お金をかけすぎているという見方も分からなくはありません。
でも、統計的には数%でも、発症した本人にとっては100%なわけです。
放っておいてもある程度は大丈夫、だけれど発症したら相当にタチが悪いものに対する治療・検査の手間とお金を無駄と捉えるか将来への保険と捉えるかは人それぞれということです。