儲かる会社をつくるには赤字決算にしなさい---会社にお金を残す32のコツ の感想

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タイトル儲かる会社をつくるには赤字決算にしなさい---会社にお金を残す32のコツ
発売日販売日未定
製作者井上 和弘
販売元ダイヤモンド社
JANコード9784478061862
カテゴリ » ジャンル別 » 投資・金融・会社経営 » 会社経営

購入者の感想

意外だが、著者は無借金経営にしなさい、という考えの人。専門家の中には、真逆のことを言っている人もおり、混乱する。

タイトル・帯から連想・期待される内容とはかなり異なっていました。紙面の多くは「どうすれば銀行から有利(低金利、担保・個人保証なし)な条件で借りられるか」にさかれています。著者(経営コンサルタント)のクライアントの融資条件は「金利0.38%、無担保・個人保証なし」が常識だそうです。

再三、「右肩上がりの時代(=資金需要が多くて銀行融資を受けるのが困難だった)とは違う。現在は金余り。銀行にペコペコするのは時代錯誤。」という旨の主張が繰りかえされています。

「資産の圧縮」「減価償却とキャッシュフロー」あたりはよくある話しですが、以下の考え方については、なるほどーと思いました。

「営業外収益に計上しているものを売上げに計上して、売上原価や販管費に計上している費用を営業外費用に計上する」

これにより、やっていることは変わってなくても(=最終的な利益は何も変わってなくても)、「(銀行が融資する際に重要視するのは営業利益であるため)銀行からみた財務体質がよくなる。」というメリットが得られます。この状態にした上で、銀行と交渉することで、有利な条件での融資を得られるという算段です。

■この書籍が役に立つ企業とそうでない企業
当然ですが、このやり方が効果的なのは「借入金が多いもしくは必要」な企業・業種(例.装置型産業)に限定されます。
著者はベテランの経営コンサルタントのようで、クライアントには業歴の長い旧来型の企業(小売、メーカー)が多いようです。このため紹介されている事例はそういった企業に限定されます。
また「今後の日本では成長は困難(=現状維持がせいいっぱい)なので守り(=金が出て行かない)が大事」という大前提で書かれています。

以上より、この書籍の内容が役に立つの以下の様な企業だと思います。

・業歴が長い会社(知らないうちに贅肉がたまっている会社の意味)
・土地・建物、機械設備など償却資産、借入金が多い会社
・銀行融資を受けるのが困難だった時代を知っていて、そのときの価値観(=銀行さまさま)に縛られている経営者もしくは経理担当者、顧問税理士がいる会社

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