芸術新潮 2015年 07 月号 [雑誌] の感想

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参照データ

タイトル芸術新潮 2015年 07 月号 [雑誌]
発売日2015-06-25
販売元新潮社
JANコード4910033050759
カテゴリジャンル別 » 雑誌 » アート・建築・デザイン » アート・デザイン

購入者の感想

 私も名前くらいは知っていましたが、本誌によって幕末、明治のニッポンにこんなすごい絵師がいたことを初めて実感しました。その名前は、河鍋暁斎!
 暁斎は天保2年4/7(1831年)生まれ、天保8年に浮世絵師 歌川国芳に入門、天保11年狩野派の絵師 前村洞和に入門しますが、
 翌年、洞和病のため、師家の洞白に預けられます。安政2年仮名垣魯文の戯文に「鯰絵」を描いて人気を博します。
 安政4年(1857年)琳派の絵師 鈴木其一の次女、お清と結婚、絵師として独立します。
 安政5年惺々狂斎と号し浮世絵を描き始め、戯画、風刺画で人気を博します。明治3年、筆禍事件で捕えられます。
 明治4年号を「狂斎」から「暁斎」に改めます。明治14年鹿鳴館の設計者として著名な英人ジョサイア・コンドルが入門。
 明治22年胃癌のため、コンドルなどに見守られ死亡。
 暁斎の経歴を簡単に記しましたが、これからもわかるよう、暁斎は、一応、狩野派の流れを受けていますが、
 他の流派、画法をも貪欲に取り入れているのが大きな特徴で、そのため、ジャンルも極めて広く、浮世絵、錦絵、大和絵、戯画、
 幽霊画、そして、なんと春画まで描いています。
 芸術新潮2015年7月号では、河鍋暁斎を特集し、その代表作を掲載しています。
 鯉魚遊泳図、枯木寒鴉図、・・・・墨の濃淡だけで描いています・・・・、うずくまる猿図・・・素晴らしい構図、写実、
 放屁合戦図・・・・・鳥獣戯画を思わせるユーモア、幽霊図、そして、春画・・・・・・・。 
 そんな暁斎の魅力を山口晃さん、養老猛司×河鍋楠美(対談)、及川茂さん等が解説しています。
 残念なことは、暁斎亡きあとしばらくは、暁斎の評価が低く、その作品の多くが海外に逸散してしまったことです。
 むしろ海外での評価が高かったくらいで、近年日本でも暁斎が再評価されつつあるようです。
 

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