勝海舟と幕末外交 - イギリス・ロシアの脅威に抗して (中公新書) の感想
参照データ
タイトル | 勝海舟と幕末外交 - イギリス・ロシアの脅威に抗して (中公新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 上垣外 憲一 |
販売元 | 中央公論新社 |
JANコード | 9784121022974 |
カテゴリ | 歴史・地理 » 日本史 » 一般 » 日本史一般 |
購入者の感想
「勝海舟と〜」というタイトルからは、"勝を軸とした日本外交" を描いている感じがしますが、
むしろ本書は "露vs英vs蘭vs幕僚" の構図に焦点をあてています。
扱う時代は非常にスペシフィックで、1850年代後半〜60年代前半。
歴史の点と点を推理で結んでいることも多いので、実証史家としては論証に問題ありなのかもしれませんが、
実証可能な部分と自身の考察とを峻別していますし、推理の根拠として挙げている史料分析は読者が納得できるレベルに達しています。
また、一般的に見落とされがちなポイント(開国当初の英vs露の対立など)が豊富なので、
幕末史を世界史的/ヨコの歴史的におさらいするには恰好の著作とも言えます。
むしろ本書は "露vs英vs蘭vs幕僚" の構図に焦点をあてています。
扱う時代は非常にスペシフィックで、1850年代後半〜60年代前半。
歴史の点と点を推理で結んでいることも多いので、実証史家としては論証に問題ありなのかもしれませんが、
実証可能な部分と自身の考察とを峻別していますし、推理の根拠として挙げている史料分析は読者が納得できるレベルに達しています。
また、一般的に見落とされがちなポイント(開国当初の英vs露の対立など)が豊富なので、
幕末史を世界史的/ヨコの歴史的におさらいするには恰好の著作とも言えます。