進撃の巨人(17) (講談社コミックス) の感想

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参照データ

タイトル進撃の巨人(17) (講談社コミックス)
発売日2015-08-07
製作者諫山 創
販売元講談社
JANコード9784063954463
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック

購入者の感想

王政編はストーリープロットは決して悪くなかったけど、テンポが悪かったのとロッドレイスの巨人をエレンと迫力ある殴りあいさせなかったことが一般受けしなかった要因と再認識。今26巻まで出てますが非常に面白くしてくれて感謝です

まずは一言、とにかく面白い。

この作品各区切りごとにかなり作風が違うと思うんですよね。最初はインパクト重視で巨人の恐怖やそれにおびえるパニックもの、調査兵団での青春群像劇、そこから壁外調査で女型の巨人で一気に謎が深まり、鎧の巨人の正体で人間模様の強い物語になり、そして今回の打倒王政編みたいな話になっているわけですが、これら面白さの要素の違う話をぶれずに描き続ける様は新人漫画家の第一作目とは思えません。
正直打倒王政編は話が長くなりそうだし、だれるかなと思っていましたが、あっさり終わらせました。その辺のバランス感覚も素晴らしい、とにかくすべてを描けばいい作品になるとは限りません。特に長編であればあるほどそれがもし面白いエピソードであったとしてもそぎ落としていかなければいけないと思います。その詳細が描かれなかったとしても、読者の想像を刺激し、より作品の深さを増すと思います。人気作がとにかく引き延ばされてしまう昨今、このペースで話を進める作者とそれを許す講談社も称賛したい。

進撃の巨人が話題になり始めたころには本当に最後まで面白さを続けられるのだろうか、尻つぼみになってしまうのではないかと疑っていましたが、ここに来て杞憂であったと感じました。既に名作の風格を漂わせる本作、今後も期待大です。

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