野心のすすめ (講談社現代新書) の感想

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参照データ

タイトル野心のすすめ (講談社現代新書)
発売日販売日未定
製作者林 真理子
販売元講談社
JANコード9784062882019
カテゴリ文学・評論 » 文学賞受賞作家 » 直木賞 » 76-100回

購入者の感想

野心を持った若者がいないこの国は将来どうなってしまうのかと心配する著者の気持ち解ります。私は30代で、高校生の頃は援助交際してでもブランドのバッグを欲しがるような女の子達が社会問題となっていました。もちろんそれは間違った欲の追い方ですが、少なくともまだこの国には欲のある若者がいました。その一方でリサイクルや古着が流行って”消費が美徳”というような価値観も消えかかっていました。社会にでるころには節約本がもてはやされていました。自分の稼いだお金で生活するようになった時には″節約が美徳″とされていたのです。誰もが世間は不安定と知っています。私と同世代、またはもっと若い層はエルメスのバーキンやファーストクラスに乗るお金があれば明日と老後のために貯めておくでしょう。

ささやかな幸せで満足するな、その先にあるもっとスケールの大きな幸福を見ようと努力することこそが、人と世の中を成長させるのだということが著者の言いたかったことなのだと思います。それには賛同します。エルメスのバーキンやファーストクラスのことが時代錯誤だと酷評されていますが、それは著者の目指す″上流″で人それぞれ上流の定義は違いますので、自分なりの″上流″を目指そうよというメッセージだったかと思います。

しかし、”物”に一流・二流とランクをつけるのはいいですが、”人”にそれをやるのは私は嫌いです。人間は情緒豊かで単純にランク分けなどできないものだと思います。著者は自分を一流と位置付けて、自分の目の高さにいない人々を見下すような発言を多々書いています。例えば、

「前後に子供を乗せることが出来るママチャリで髪を振り乱して走るお母さんはお世辞にも美しいと言えないし、羨ましいとは思えないでしょう」

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