知っていますか、任那日本府 の感想
参照データ
タイトル | 知っていますか、任那日本府 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 大平 裕 |
販売元 | PHP研究所 |
JANコード | 9784569814001 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 歴史・地理 » 歴史学 |
購入者の感想
入念な調査と史料の読み込みに基づいて書かれた古代史の本である。真摯かつ具体的に書かれており、適時地図や表として几帳面にまとめられている。本来、歴史を扱う本とはこのようにあるべきでなのだろう。主張の中身は最近広く認識されてきている内容と大方合っているので、日本と韓国の古代史に関する近年の研究成果についての総まとめ的な読み方もできる。
1.前方後円墳:1980年代以降、朝鮮半島で前方後円墳が14基見つかる。その地は、『日本書紀』が記す任那の6県の位置と一致する。前方後円墳は日本で独自に発展したもので、造営年代も韓国の方が後であることから、倭が由来であることが定説となっている。
2.竹幕洞遺跡他:司祭後として、日本製としか考えられない石製模造品が出土している。百済がこの地に南下するのはAD500年以降であるため、三国時代のものではない。また、同様に、韓国の西海岸から南の釜山・金海には、三輪山祭祀遺跡などから出土している手づくね土器と同じものが数多く出土している。沖ノ島との類似性も指摘されている。
3.広開土王碑:朝鮮半島での倭の活動を直接示す記述が多い。任那の文字もある。戦後になって韓国系の学者が日本の将校によって改ざんされたのだと主張したが(そもそも日本のひとりの軍人にこのようなものを改ざんできるほどの知識があったのだろうかと思える)、2006年に中国の学者によって中国吉林省で正確な拓本が見つかり、改ざんなど無く完全に一致することが判明した。
4.中国の史書:『後漢書』倭伝、『魏志倭人伝』、『後漢書』韓伝、『三国志』魏書韓伝、『三国志』魏書弁辰伝に存在する、倭と任那の前身である狗邪(伽耶・加羅)韓国の各種記述は、明らかに朝鮮半島内に地続きになって倭の国があったことを示している。また、『宋書』倭国伝では、倭の王武が宋朝より使持節都督倭・新羅・任那・加羅・秦韓・慕韓六国諸軍事安東大将軍倭王に封じられていると書かれており、実効支配無しにこのようなことが宋によって認められたとはまず考えにくい。
1.前方後円墳:1980年代以降、朝鮮半島で前方後円墳が14基見つかる。その地は、『日本書紀』が記す任那の6県の位置と一致する。前方後円墳は日本で独自に発展したもので、造営年代も韓国の方が後であることから、倭が由来であることが定説となっている。
2.竹幕洞遺跡他:司祭後として、日本製としか考えられない石製模造品が出土している。百済がこの地に南下するのはAD500年以降であるため、三国時代のものではない。また、同様に、韓国の西海岸から南の釜山・金海には、三輪山祭祀遺跡などから出土している手づくね土器と同じものが数多く出土している。沖ノ島との類似性も指摘されている。
3.広開土王碑:朝鮮半島での倭の活動を直接示す記述が多い。任那の文字もある。戦後になって韓国系の学者が日本の将校によって改ざんされたのだと主張したが(そもそも日本のひとりの軍人にこのようなものを改ざんできるほどの知識があったのだろうかと思える)、2006年に中国の学者によって中国吉林省で正確な拓本が見つかり、改ざんなど無く完全に一致することが判明した。
4.中国の史書:『後漢書』倭伝、『魏志倭人伝』、『後漢書』韓伝、『三国志』魏書韓伝、『三国志』魏書弁辰伝に存在する、倭と任那の前身である狗邪(伽耶・加羅)韓国の各種記述は、明らかに朝鮮半島内に地続きになって倭の国があったことを示している。また、『宋書』倭国伝では、倭の王武が宋朝より使持節都督倭・新羅・任那・加羅・秦韓・慕韓六国諸軍事安東大将軍倭王に封じられていると書かれており、実効支配無しにこのようなことが宋によって認められたとはまず考えにくい。