中国の大問題 (PHP新書) の感想

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タイトル中国の大問題 (PHP新書)
発売日2014-07-18
製作者丹羽 宇一郎
販売元PHP研究所
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購入者の感想

この人が如何なる売国奴かは知らない。

そんな事は本質ではない。その事についてレビューに記している方のは参考にすべきでは無い。

閑話休題、この文献は素晴らしい物だと思う。
これを読んで、私は概ねマスメディア等から得た中国への考え方がガラッと変わったと思う。
対中の事だけでは無く、それを通しての対人への事も私は学び取った。
中国の事も大いに知る事ができたし、それだけに限らないところが素晴らしかった。

前中国大使の丹羽宇一郎氏の著作である。 親中国大使として事実上解任された大使である。親中国であるかどうかは、この本を読むと分かるが、別に親中国であって何も不都合がないことが正常な感覚である。それを政府もマスコミもこぞって売国奴に近い扱いをした。

この本のタイトルからして、中国のネガティブキャンペーンの本かなと思って手にしたが、中身は中国の実態に迫ろうとして活動した著者の活動歴と著者の考えを書いた本である。その行動力と発想には、いまどきのひ弱な「秀才外交官」や社会の実態を知らないぽっと出の政治家など足元にも及ばない。

本を読み進むにしたがって、著者の中国の指導者層との人脈の厚さには驚いた。日本国民にとってはまったく知らない中国人要人が山ほどいるが、そのような人々との人脈を築いた著者が語る中国の政治体制の中身と将来につながるだろう予測、そして社会実態に対する見解は非常に参考になる。

筆者も中国には60回ほど渡って見聞を広げてきたと思っていたが、丹羽氏の活動に比べれはごみにも満たないことを知った。

中国の重要性を本当にわかっている政治家はいるのだろうか。筆者が常日頃から抱いてきた疑問だが、著者の丹羽氏も同じ感慨で書いたものではないかと思った。古い歴史から振り返ってみても、日本人ほど中国の思想家や文化人から学んだ国民は、世界にないのではないか。明治維新まで日本は、漢学一辺倒だった。

明治維新以降、日本は中国文化を捨てて西洋文化に劇的に切り替えて近代化を果たした。それは一面では成功したかもしれないが、「日本は中国を侵略し多くの中国国民に迷惑をかけた」。それが歴史認識のもっとも端的な表現である。

そのようなことを語ってはいないが、それを思い出させる記述になっている。この本の最後に書かれた現代日本の病巣を語っている内容とその対応策の提示は大変参考になる。政治家や企業経営者が読んでほしい本である。

中国の大問題というタイトルですが、実は日本・日本人の大問題という内容。
実に分かりやすく、中国の実情・実態が説明されている。今後の日本の有り方・進むべき道について考えさせられる本です。
お勧めです。

標題は「中国の大問題」だが日本人が読めば中身は「日本の大問題」である。昔ながらの「愛国」精神が先走ると日中間の難題の多くは中国が一方的に引き起こしたように見えるらしい。その視点から著者である丹羽宇一郎前中国大使は「親中派」であって中国の代弁者、さらには著書や発言は見苦しい自己弁護であるという論評まである。「中国の大問題」という表題、さらには「中国の弱みに石を打て」という腰帯の宣伝文句はそのような批判を気にした出版社の弱腰のなせる業に違いない。評者は丹羽氏の講演を聞いてから本書を購入した。講演を聞いてなかったらこのような、きわもの的印象を与える本を読むことはなかったろう。
ところが標題に関するかぎり、名は体を表していた。確かに政治的安定という点で中国は幾多の難問を抱えており、安定が揺らぐと政権は求心力を維持するために反日に走る傾向がある。この限りでは日中間の政治的抗争は中国に端を発しているが、日本側の拙劣、あるいは挑発的な対応も際立っている。日中間の目下の外交的行き詰まりの原因となった尖閣三島の国有化宣言はその代表例である。野田首相が「可及的すみやかに尖閣三島を取得する」と発表したのは、胡錦濤主席が自重を求めたとされる「立ち話」外交(12年9月9日)の翌日のことであった。発表の前日、駐中国大使であった著者は国有化の中止、ないしは延期を本省に求めたが無視されたという。
このような著者の進言に対して野党からは大使更迭を求める声が上がり、世論も大使に批判的であった。「学者や批評家、ジャーナリストなど識者と言われる人たちから、私の立場を擁護する言論はついに出ることはなかった。」これら一連の日本側の対応から著者が感じ取ったことは「日本の知的衰退」だった。日本の誰が、なぜ、国有化を決定に持ち込んだのか、著者は今でも分からないという。

私を売国奴とはなんたることか、中国に日本の立場は繰り返し主張したぞ!

このように言い訳しているけれど、日本の大使が日本の立場を言わずに、何を言うんだという話ですわ
この人が叩かれているのは駐中国大使として、よりによって中国の立場から日本政府を非難したからでしょう
中国に行ってこんなことをした、始めてこんな場所にも行ったのだ、そんな風にいくら自分の実績を誇示したところで、日本国民にそれが伝わらなければ、何もやっていないのと一緒なんだってば

中国市場はこんなに有望だし、将来にわたって安泰!だから日本はへりくだって仲良くしてもらいましょう。
ついでに尖閣諸島は棚上げで(彼の言葉ではフリーズ)よろしく!これがこの本の一貫した主張

チャイナリスクを恐れて、どんどん中国への投資は減っておりますよ。それは日本に限らず欧米でもそうで、だから中国の成長率が鈍化しているんでしょうが。この人は大使として失格だったけれど、商売人としても10年遅れてますわ

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