生きるとは (高校倫理からの哲学 第1巻) の感想
参照データ
タイトル | 生きるとは (高校倫理からの哲学 第1巻) |
発売日 | 販売日未定 |
販売元 | 岩波書店 |
JANコード | 9784000285414 |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 哲学・思想 » 死生観 |
購入者の感想
現在、高等学校の公民には「倫理」という科目が存在する。センター試験の問題などをみると、人物とその人物のキーワードを暗記しておけば十分であるように思われる。しかしながら、せっかく世界の思想について学ぶのだから、そのような表面的な事柄だけでなく、より深いこともあわせて勉強しよう――おそらくこのような思いから本書を含むシリーズが企画されたのだろうが、残念ながら、本書は、高校生にとってあまり面白くないだろう。
その理由は、著者たちが実際の高校生のことを知らないことから来る。本書の記述は、高校生にも読みやすいようにとの配慮から、かなり易しい、砕いた書き方がなされており、また、対話形式の文章も多く取り入れられているが、かえって真意の掴みにくい、わかりづらいものになってしまっている。本書を手にする高校生は、勉強の意欲が旺盛であるので、変に気を使わず、本格的な論考を掲載してもよかっただろう。編者たちが想定しているような高校生が本書を紐解く可能性はほとんどないのだから。
その理由は、著者たちが実際の高校生のことを知らないことから来る。本書の記述は、高校生にも読みやすいようにとの配慮から、かなり易しい、砕いた書き方がなされており、また、対話形式の文章も多く取り入れられているが、かえって真意の掴みにくい、わかりづらいものになってしまっている。本書を手にする高校生は、勉強の意欲が旺盛であるので、変に気を使わず、本格的な論考を掲載してもよかっただろう。編者たちが想定しているような高校生が本書を紐解く可能性はほとんどないのだから。