現代アメリカ保守主義運動小史 (第一プリンシプル・シリーズ) の感想
参照データ
タイトル | 現代アメリカ保守主義運動小史 (第一プリンシプル・シリーズ) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | リー エドワーズ |
販売元 | 明成社 |
JANコード | 9784944219735 |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 政治 » 政治入門 |
購入者の感想
現代アメリカの政治には、大恐慌後のあとに大統領となったF.ルーズベルトの時代に労組・知識人・マスコミの「ニューディール連合」、いわゆるリベラル勢力に長く支配されてきた歴史がある。そしてL.トゥリリングは1950年代に出版された著書で、アメリカ合衆国では「リベラリズムが優勢なものというだけではなく、まさしくたった一つの知的伝統である」と明言しているという。
本書は、そのような政治土壌のなかから、初めはごく控えめながらハイエク、ラッセル・カークなどの保守思想が次第に保守主義運動として力を蓄え、ついにはレーガンそしてJ.ブッシュ大統領を生み出すことになった。その過程は思想家のみならず出版社、財団組織そして有力なスポンサーを巻き込んだまさに一大政治運動であり、アメリカの政治風景を知る上で興味深い。
本書の初版は、平成20年8月であるが、原書についての記載はない。内容的に見て2004年頃かと思われる。いずれにせよ、執筆当時はサブプライムに端を発した世界同時不況も表面化せず、また今回の大統領選挙の動きも不明であった。民主党のオバマ氏の大統領就任により、これからのアメリカの政治はどうなっていくのだろうか?
なお、本書には長大な訳者解説と関連人名録が付いている。その解説はアメリカ独特の「リベラズム」そして二大政党の生い立ちを知るための極めてわかりやすい資料となっている。
本書は、そのような政治土壌のなかから、初めはごく控えめながらハイエク、ラッセル・カークなどの保守思想が次第に保守主義運動として力を蓄え、ついにはレーガンそしてJ.ブッシュ大統領を生み出すことになった。その過程は思想家のみならず出版社、財団組織そして有力なスポンサーを巻き込んだまさに一大政治運動であり、アメリカの政治風景を知る上で興味深い。
本書の初版は、平成20年8月であるが、原書についての記載はない。内容的に見て2004年頃かと思われる。いずれにせよ、執筆当時はサブプライムに端を発した世界同時不況も表面化せず、また今回の大統領選挙の動きも不明であった。民主党のオバマ氏の大統領就任により、これからのアメリカの政治はどうなっていくのだろうか?
なお、本書には長大な訳者解説と関連人名録が付いている。その解説はアメリカ独特の「リベラズム」そして二大政党の生い立ちを知るための極めてわかりやすい資料となっている。