花ざかりの森・憂国―自選短編集 (新潮文庫) の感想
参照データ
タイトル | 花ざかりの森・憂国―自選短編集 (新潮文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 三島 由紀夫 |
販売元 | 新潮社 |
JANコード | 9784101050027 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » 文学・評論 |
購入者の感想
三島由紀夫が自ら選んだ13編を収めた短編集です。あまりにも多彩な作風の作品が収められているので、読んでいると頭がクラクラしてしまいます。冒頭に収められているデビュー作『花ざかりの森』がかなり難解なので、最後まで読み進めることができるかどうか心配になってしまいましたが、後半に進むにつれて読みやすい作品が増えて来てホッとしました。
圧巻はタイトルにもなっている『憂国』です。流血シーンがある小説は数あるけれど、これほどリアリティのある描写を読んだのは初めてです。読む者の肉体にまで確実に苦痛を感じさせることのできる描写です。この作品が最後から2番目に収録されているのですが、その衝撃が強すぎて最後の『月』があまり印象に残らないほどでした。
圧巻はタイトルにもなっている『憂国』です。流血シーンがある小説は数あるけれど、これほどリアリティのある描写を読んだのは初めてです。読む者の肉体にまで確実に苦痛を感じさせることのできる描写です。この作品が最後から2番目に収録されているのですが、その衝撃が強すぎて最後の『月』があまり印象に残らないほどでした。