有頂天家族 二代目の帰朝 の感想
参照データ
タイトル | 有頂天家族 二代目の帰朝 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 森見 登美彦 |
販売元 | 幻冬舎 |
JANコード | 9784344027275 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 文学・評論 » ミステリー・サスペンス・ハードボイルド |
購入者の感想
もちろん、飛行機での話だが。
周りは大型連休に浮かれる者たちで機内は満員御礼、となりで若いカップルがガイドブックを見ながら楽しげに行き先を話したりしているのを横目に私は毛玉の世界へ旅立っていった。
第五章では危うく落涙しそうになりつつも、ずんずん読み進め、第六章に入って間もないころ、矢二郎がしゃっくりするシーンへ差し掛かった。堪えれなかった。
私は腹の底から沸き上がる笑いを何度も押し戻すも虚しく、肩を震わせくつくつ笑ってしまい、一旦本を閉じた。機内はエンジン音がぐおうぐおうなっているが静寂そのもの不審者皆無である。
深呼吸し、また本を開いた私の目前に
けろっぴ野郎
の文字。
もう駄目である。となりのカップルの男性の目が痛い。
矢三郎の如し「笑ってはいけない」状況でこんなにも笑いのツボに嵌まってしまったのは始めてなのだ。
とりあえず、その頁は一旦飛ばして次の二九0頁を読むことにしたが、していけないことをしたくなる性分で、少ししてからまた二八九頁に戻り読むがまた笑ってしまい、先を読み進めては二八九頁に戻り、笑いを何度も繰り返すうちに無事故郷へ帰れた。
正直まだ読了していないが、私はこの二八九頁にすっかり魅了されてしまったのである。
周りは大型連休に浮かれる者たちで機内は満員御礼、となりで若いカップルがガイドブックを見ながら楽しげに行き先を話したりしているのを横目に私は毛玉の世界へ旅立っていった。
第五章では危うく落涙しそうになりつつも、ずんずん読み進め、第六章に入って間もないころ、矢二郎がしゃっくりするシーンへ差し掛かった。堪えれなかった。
私は腹の底から沸き上がる笑いを何度も押し戻すも虚しく、肩を震わせくつくつ笑ってしまい、一旦本を閉じた。機内はエンジン音がぐおうぐおうなっているが静寂そのもの不審者皆無である。
深呼吸し、また本を開いた私の目前に
けろっぴ野郎
の文字。
もう駄目である。となりのカップルの男性の目が痛い。
矢三郎の如し「笑ってはいけない」状況でこんなにも笑いのツボに嵌まってしまったのは始めてなのだ。
とりあえず、その頁は一旦飛ばして次の二九0頁を読むことにしたが、していけないことをしたくなる性分で、少ししてからまた二八九頁に戻り読むがまた笑ってしまい、先を読み進めては二八九頁に戻り、笑いを何度も繰り返すうちに無事故郷へ帰れた。
正直まだ読了していないが、私はこの二八九頁にすっかり魅了されてしまったのである。