Cat on a Hot Tin Roof (Penguin Modern Classics) の感想

※サンプル画像 クリックで拡大します

富豪"Big Daddy"の遺産をめぐる話。BrickとGooperの二人の息子がいる。Big DaddyとBig MamaはBrick-Margaret組に好意的であることにGooper-Mae組は不満極まりない。後者は、あの手この手で遺産を自分たちのものにしようとする。
作者Tennessee Williamsはアメリカ南部出身で、この話も南部を舞台にしたもので、南部方言がふんだんに出てくる。米語の俗語や卑語も豊富。
三つの幕からなっているが、最後の第三幕は作者のオリジナル版とディレクターのクレームがついたために書き直されたスクリプトの二種類ある。
少なくとも、決して楽しい話ではない。アメリカ南部方言のかなり砕けた会話文に加えて、作者Williams氏による注釈も多く、英語学習者にはかなり難解な台本といえる。遺産相続の話を演劇脚本のスタイルで読みたい人は読んでみては？