The Travels (Penguin Classics) の感想
参照データ
タイトル | The Travels (Penguin Classics) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | Marco Polo |
販売元 | Penguin Classics |
JANコード | 9780140440577 |
カテゴリ | » 洋書 » By Publisher » Penguin Books |
購入者の感想
云わずと知れた『東方見聞録』。
フビライハンの庇護の下、中央アジア、中国、東南アジア、アラビア世界を勢力的に旅して回ったことがよく描かれている。
マルコポーロといえば冒険家のイメージがある。しかし、実のところ彼は今でいう国際派商社マンというところだ。新たな市場を開拓するという野望を持って、モンゴル帝国の勢力を利用しつつ世界を回っていたのだ。マルコポーロの父親も貿易商だったことからも、彼がこのような人生を辿るということはある程度想像できる。もっともその規模は驚異的だが。
自分にとってそのなかで何がいちばん興味深いかといえば、それは各地域における特異性だった。いまでこそ中国、インドネシア、インドといえば、それぞれが一つの国家であるが、この時代はかなり細かな地域に分かれていた。そして、その地域ごとによって慣習や風俗なども異なり、それが保たれていた。そして、そのあたりのことがかなり多く書かれていて面白いものだった。
書き方についていえば、何度も同じフレーズが登場するのだが、逆にそれが年代を感じさせる要因になっていたと思う。
この『The Travels』は各ヨーロッパ言語ごとのバージョンが存在するようだが、その中身はそれぞれ少し異なり、その原本についても未だ分からない部分が多いようだ。
フビライハンの庇護の下、中央アジア、中国、東南アジア、アラビア世界を勢力的に旅して回ったことがよく描かれている。
マルコポーロといえば冒険家のイメージがある。しかし、実のところ彼は今でいう国際派商社マンというところだ。新たな市場を開拓するという野望を持って、モンゴル帝国の勢力を利用しつつ世界を回っていたのだ。マルコポーロの父親も貿易商だったことからも、彼がこのような人生を辿るということはある程度想像できる。もっともその規模は驚異的だが。
自分にとってそのなかで何がいちばん興味深いかといえば、それは各地域における特異性だった。いまでこそ中国、インドネシア、インドといえば、それぞれが一つの国家であるが、この時代はかなり細かな地域に分かれていた。そして、その地域ごとによって慣習や風俗なども異なり、それが保たれていた。そして、そのあたりのことがかなり多く書かれていて面白いものだった。
書き方についていえば、何度も同じフレーズが登場するのだが、逆にそれが年代を感じさせる要因になっていたと思う。
この『The Travels』は各ヨーロッパ言語ごとのバージョンが存在するようだが、その中身はそれぞれ少し異なり、その原本についても未だ分からない部分が多いようだ。