350万円で自分の家をつくる (エクスナレッジムック) の感想

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元ホームメーカー勤務の著者だから説得力があります。
家の新築はなぜ数千万もするのか？や高気密すぎる住宅への疑問など、もっと家を柔軟な考えで受け止められます。
350万セルフ新築。いずれ家も車と同じ価格帯で購入出来る時代が来るのを示唆している本だと思います。

当初、”３５０万円”という価格に惹かれ、この本を買った。

しかし、価格面で見るなら、
”エアロハウス”のように、
完成品でもっと安い家が存在する。
手間をかけずに安く、なら、
そのような家を購入して内装と外装を弄る方が、
確実で場合によってはコストも安く済む。

そのような認識を持った今でも、
やはりこの本は素晴らしいと思える。

法手続きから業者、材料の手配を
実際に体験した人だからこそ書けるリアリティが感じられる。
その苦労をイメージしたところ、
この本を読んだだけで自分で建てられる、
という自信は得られなかった。
むしろ多くの苦労が想像できたため、
自分には無理なんじゃないか？とさえ思えた。

それでも、やり遂げた人がいる、
と知れば、自分でもやってみせる！という気になれる。
そういう意味で、多くの人に勇気を与える名著だと思う。

自分もセルフビルドで家作りをしたいと計画中です。いまの自分のニーズにピッタリだなと感じ即買いしました。写真もキレイだし、著者の家に対する考え方なんかから始まり、時系列で-基礎工事、内・外部工事、設備工事、仕上げ-と、とても理解しやすいまとめかたで資料としても役立ちそうです。とりわけ素晴らしいと思ったのは、各施工のディテールがスケッチで詳細に綴られていることです。各所にちりばめられている”ひとりごと（ぼやき？）”やあとがきには著者の”ほんわか”とした人間味が感じられてとても良かった。0