アンコール・ワットのサバイバル2 (かがくるBOOK―科学漫画サバイバルシリーズ) の感想

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翻訳が不自然だったり監修に疑問があったりということがしばしば見られる本シリーズ（その問題の程度は本によって異なるので、さほど問題にならないものもあるとは思います）
この分野は私は詳しくないので間違っているかどうかわからない箇所の方がずっと多いです。
また、この分野は子供向けマンガ的解説書は、本シリーズの取り扱うテーマの中でも類書が比較的少ないと思われるだけに一定の水準が保たれていることを期待したいところです…。

p23
母系社会/父系社会に言及し、石器時代などでは母系社会が見られた文化も多く知られていて、後に父系社会に移ったものも多い、といったあたりの言及はいいと思うのですが、本書で言うカンボジアの歴史固有なのかそれ以外を含むか一般かわからない母系社会/父系社会の説明の図に、「母系社会では母親の苗字を継ぐ」と書かれていますが、「姓があり、かつ母系社会なら母の姓を継ぐ」場合は当然あったものと理解していますが「母系社会」一般的特徴かのように書いてよいものなんでしょうか。ちょっとよくわかりません。

p167
太陰暦、太陰太陽暦、太陽暦の話をしているのだが、太陰暦と太陰太陽暦の説明分の大半はそれぞれ入れ違って相手の側の物が書かれていて変なことになっている模様。