会社四季報 業界地図2010年版 の感想

「業界地図」は毎年、日経新聞社、東洋経済新報社、一橋総合研究所の三社から出版されており、最新号が出るたびにどれを買うか迷うのだが、結局いつも、四季報でおなじみ東洋経済の「業界地図」を買ってしまう。

理由は以下の二つ。
(1)旬の投資テーマに沿った業界編成がされていること。
例えば2010年度版では、電気自動車、クラウド・コンピューティング、太陽電池、エコビジネス、ペット、介護サービスの各テーマで関連企業が特集されている。

また特集以外でも、例えば、自動車業界の場合、単純に東証33業種の企業を並べるのではなく、完成車、自動車部品・タイヤ、二輪車、中古車・カー用品、と、バリューチェーンに応じて四つに分けた上で、それぞれ2ページずつ割くなどの工夫がなされている。
ブログ・SNS、外資系証券、外為FX、リチウムイオン電池材料、大学、テーマパークなど、オリジナリティあふれる業界分けも！

(2)業界の規模を示す数字的な根拠と出典が明記されていること。
売上高はもちろん、戸建て住宅なら各社の住宅販売件数、大学なら授業料収入と補助金、コンビニなら店舗数など、シェアを判断するための指標が載っている。加えて、各社の資本関係・提携協業関係もしっかり記載されている。

株式投資家はもちろんのこと、就職活動で様々な業界を検討する学生の方など、業界分析のとっかかりにいいと思う。0