高峰秀子の言葉 の感想
参照データ
タイトル | 高峰秀子の言葉 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 斎藤 明美 |
販売元 | 新潮社 |
JANコード | 9784103222347 |
カテゴリ | ジャンル別 » エンターテイメント » 演劇・舞台 » 演劇 |
購入者の感想
高峰秀子さんが亡くなってから、こんなにたくさん彼女に関する本を見ることができるとは思ってもいなかった。まずは斎藤さんに感謝。今までとんぼの本のシリーズで、たくさんの写真を見せてくれたが、今回は写真は一切なし。高峰さんがしゃべった言葉ごとに一つの章が成り立っていて、その言葉が出た時の思い出が、斎藤さんの文章でつづられている。「女優なんて大したことねぇやと思った」なんて言葉がその中にあります。彼女がしゃべっている姿が思い浮かびませんか?きりっと、きっぱりと言い切る彼女の姿が思い浮かぶでしょう。私自身、彼女がしゃべっている姿なんて、昔、徹子の部屋に出演していたのか、YOU TUBEで見ることができる木下恵介氏との対談ぐらいしか知りませんが、この本を読んでいるとなんだか姿が見えてくるような気がするのです。この言葉は、彼女が断った映画の代役が、彼女とは全くタイプの違う山田五十鈴で製作されたことから、映画というのは監督次第であることを語っているのですが、逆に考えれば、私はどんな監督にでも対応できたという自信の表れかとも思われます。今までの本で語られてきている内容かもしれませんが、スッキリ、さっぱり高峰秀子の味わいが感じられる楽しい本です。