人生の言い訳 (廣済堂文庫) の感想

テキトー男、高田純次が「自分または他人に対する言い訳」という切り口から、
人生を上手に生き抜く指南書といっても過言でない著書。

第一章は、言い訳を主題にした著者の人生論。
第二章は、私たちもよく使用する言い訳の事例・ケーススタディ。
第三章は、言い訳する(した)際の心理的描写の事例。
第四章は、生活の中で言い訳する(した)事における他人との協調・バランス論。

口語体で書かれているため、読んでいると著者が話しかけてくるような気分になり、
所々思わず吹き出してしまう箇所もありますが、読後に改めて考えると全般通して真面目な内容です。

個人的には、第一章・第四章が参考になりました。
特に第一章の「定位置は常に三番目」。

責任がのしかかるリーダーはちょっと
リーダーと微妙な関係になりかねない二番手もちょっと
でも大勢に埋もれるのもどうか

というスタンスで、本人曰く「行間を漂うように生きてきた」とあります。

心に余裕を与えるには？
心に隙間を作るには？
錯綜する現代社会を上手に生き抜くには、こういう考えも必要なのかな？と改めて感じました。