人間通 (新潮選書) の感想

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参照データ

タイトル人間通 (新潮選書)
発売日販売日未定
製作者谷沢 永一
販売元新潮社
JANコード9784106036071
カテゴリ文学・評論 » エッセー・随筆 » 著者別 » た行の著者

購入者の感想

(著者)谷沢永一
関西大学名誉教授であり、多くの著作を持つ著者が、自分の人生を通して少しずつ観察した、人間と人生、世間の道理を集めたものです。著者が当時66歳にして大ヒットした作品です。
(分野)人生論
(内容)
―人間は世に尽くす誠意と情熱があれば、平凡でよい。人生に必要な条件は、他人のこころがわかること。他人の気持ちを的確に理解できることが人間通である。
―人間の本性は自己愛である。人が生涯かけて追い求めるものは、世間での評価である。私を認めてくれ、認めてくれと叫び続ける生き物である。
―他人の自尊心を多少でも傷つけることは禁物。うぬぼれから、相手を実際より低く見積もり勝ちである。相手を水増しして、おもむろに礼を尽くすしかない。
―人生の真理:人間は生を終えるまで、常にこころを新たにして、世の姿と人の心を、よく見て良く調べて、よく考えるという地道な努力を続けるしかない。
―学歴とは、日本人が一生を通じて人が人物を判断する名刺みたいなものである。
―日本の権力のシステムは、官僚制であること。そして、これは科挙にも匹敵する試験制度に基づく制度で本来、民主主義の原理と相反するものである。
など
人と人、組織と人、言葉と人、本と人、国家と人、の各章の下に96の知恵と100冊のおすすめの本が紹介されている。
(私の感想)
この本は、著者が長年にわたって人間と人生を観察してきて獲得した人間と人生の原理を、表わしたものです。著者の深い人間観察に教えられます。
この本は読了した次の日から、対人関係のどこに注意をしたら良いかがわかります。つまり、自分の自尊心を抑えて、他人の自尊心を尊重すること、自分の本分である仕事に精進することです。著者の言うように、人生は競争社会であり、弱肉強食の世界です。しかし、その仕組みをしっかりと把握しておけば、摩擦が少なくて済みます。こうした世にも貴重な教訓を安価に獲得できることが、読書の醍醐味です。
私も3度目の読了ですが、もっと早く読んでおくべきだった本です。
(おすすめ度)*****
(読む効用)
1人間関係を摩擦を少なくやって行ける

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